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四半世紀

大阪在住の26歳会社員8年目♂。今日まで、「♂」が何だか知らなかった。
 1992年、母と父のハーフとしてこの世に生を受けたと聞き及んでいる。当時の記憶はないため、たぶん嘘。最初の記憶は、「お父さんだよ」「お母さんだよ」と覇権を争うさまで、私はそれを『刷り込みという名の洗脳』と呼んでいる。
 その後すくすくと育つ (185センチ、75キロの顔以外モデル体型を自称 )。小・中・高と中の上くらいの成績を修め、なんとなく就職する。小学校入学より、世界は混迷を極め、就学前から氷河期に突入した。昨年3月レインボーブリッジ封鎖検討井戸端会議の開会のあいさつで氷河期の終わりが声高々に耳打ちされ、齢24歳にして、冬以外の季節と再開する。
 本当の母の中に大切なものをごっそりと置き忘れてきた私は就職後に様々な場面で血反吐を吐くような恥辱や気がふれるような罵詈雑言に晒されることなく、割りばしでできた線路を時速4キロメートルで休憩中。途中、宗教まがいや「声優王になる!」の迷走、詐欺まがいの被害を愉快に息も絶え絶え果てながら、現在に至ったらしい。

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