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レターパックでお年玉

小さい頃、毎年夏休みに遊ばせてもらっていた、限界集落に住む、おばさんから年末に手紙と小包が届いた。

小包の中身は、既に亡くなっている母が、生前におばさんのために編んだセーターやケープだった。どれもとても綺麗で、手紙によると、農家のおばさんはもらったけど、もったいなくて1回も使わず、タンスにしまっていたそうだ。

それを送ってくれた。

というのも、おばさんは、95才、一人暮らしで、シニア用の手押し車がないと歩けない状態だから、老い支度をしていて、2023年は施設に入ることを考えているそうだ。

手紙には、他に、私の子どもへのお年玉も入っていた。

おばさんには、年2回くらい、温めるだけの魚を送っているが、そのお礼なのか、いつも子どもへのお小遣いをくださる。

しかしながら、おばさんは農家だから、国民年金だし、そんなに貯金があるとも思えない。

いつも、「お金に不自由してないから、要らない」主旨の返信を書くが、大体お金が入っている。

なので、あまり気を遣わせないように年明けには、レターパックでお湯を入れるだけの、味噌汁セットと、パックのお茶をいれて、送ることにした。

お年玉は、お金だけではないと、思っている。
お年玉に変えた、ほんのささやかな気持ちを送った。


#お年玉どうする 🧧

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