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読書「科学的な適職③」~小さな達成感がモチベーションを高める~

私は5年近く同じ会社に勤めていますが、これでよかったんだろうかと悩むことが最近あります。本書では膨大な研究データから導き出された統計的な根拠を基に、人間が誤まった選択をする原因と最適解を選択するためのノウハウが書かれています。自身の考え方のクセを直すことと、今後のキャリア形成に役立つかなと思い、手に取りました。
ステップ2では適職選びに必要なポイントが書かれています。普段感じている仕事への満足度がどのような要因で生まれるのか書かれています。

・自由を得るほど仕事の満足感が高まる

人は仕事で自由を与えられるほど仕事への満足感は高まるようです。実際に仕事のスケジュールやペースを自分で決められる方が、そうでない人よりも離職率が低い結果となっています。自由は仕事の幸福を決める根本的な要素であり、適職探しには必須の条件といえます。

・小さな達成感が大きな達成につながる

スポーツ界では、ルーティンをおこなうことで小さな達成感を得ることができ、良い気持ちで試合に臨むことができると言われてきました。これはビジネスにも当てはまることで、小さな達成が仕事のモチベーションを大きく左右していきます。研究結果からも人間のモチベーションがもっとも高まるのは少しでも仕事が前に進んでいるときと言われています。

そのため、適職探しにチェックすべきポイントは、仕事のフィードバックはどのように得られるか仕事の成果とフィードバックが切り離されていないか、となります。フィードバックが分かりやすく得られ、なおかつ自分へのフィードバックが即座に得られるような仕事が理想です。

・攻撃型と防御型で適職が異なる

適職を探すのに唯一役に立つ性格テストとされるのが制御焦点です。これは人間のパーソナリティを攻撃型と防御型に分ける考え方です。攻撃型は目標を達成して得られる利益に焦点を当てて働くタイプ防御型は目標を責任の一種と捉え、競争に負けないように働くタイプを指します。攻撃型は進歩や成長を実感しやすいコンサルタントやコピーライターなどが向いており、防御型は事務員や技術者など安心感と安定感を実感しやすい仕事が適しているようです。

~終わりに~

適職選びには小さな達成感が得られるかが大切と書かれており、共感しました。これは逆に日々おこなう業務にも意識的に小さなゴールを作ることで達成感が得られ、満足感が高まるともいえます。マネージャーにとっては部下に小さな達成感を与えているかという点が部下のモチベーションを高めるためにも必要なのではないかなと思いました。

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