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読書「瞬間記憶術②完」~記憶力をアップさせる方法~

私は昔から記憶することが苦手で、試験勉強でも非常に長い時間をかけないと覚えられませんでした。「これって脳の病気なんじゃないかな」と本気で思ったこともあります。この本では「人は誰でも方法を変えることで瞬間で記憶できる」と書かれております。脳の仕組みを理解し、記憶力がアップすればいいなと思い、手に取りました。

本書の後半では、記憶力を高めるための「記憶方法」と「集中力」について書かれています。これまでおこなってきた記憶方法を少し変えてあげることで記憶力が格段に上がると述べられています。

・イメージしながら記憶する

単語を覚えるときに言葉だけを丸暗記すると脳が嫌がるようです。そこで言葉に具体的なイメージをプラスして覚えさせてあげることが必要です。一つの言葉にイメージを持たせて記憶することで記憶力がグッと上がります。また、小説などを読む際にも有効で、イメージしながら読むことで一気に読み進めることが出来ます。

・ストーリー仕立てで関連付けて覚える

多くの単語をまとめて覚えたいときは自作の物語を作って覚えるのも一つの方法です。内容や結末はめちゃくちゃでもよいので、自分の思う通りに物語を作ります。そして、その物語の内容を思い出しながら覚えたい単語をその中から抽出していきます。しっかりと頭に入るまで何回も話してみて記憶するのが良い方法のようです。

・記憶したい単語をつなげてイメージを作る

記憶力を上げるためには2つずつの単語を関連付けてイメージする練習が効果的です。これは覚えたい2つの単語を1枚の写真のようにイメージします。これを10個つなげて考えます。そして声に出してイメージを言いながら頭の中で思い出す作業をします。これを続けていくとエンドレスに記憶することが出来ます。ここでは10個のイメージをスムーズにつなぐことが大切です。10個つなげられたら20、30個というようにつないで記憶することが可能となります。はじめは難しいですが、慣れてくると発想力が高まって覚えられる量も増えていきます。

・記憶力は集中力

記憶力は集中力によって大きくアップダウンします。目の前のことに集中して覚えることによって記憶力が向上します。人が1度にできることは1つだけと決まっています。その中で2つ以上のことを考えてしまうと、バックヤードで情報処理しているような状態となり、エネルギーが浪費され、記憶力も低下してしまします。

・五感をフル動員させて覚える

なかなかうまく覚えられないモノに対しては、すでに頭の中にある情報と何かしらの五感を伴った関連性を持たせるとよいです。視覚だけでなく、聴覚、触覚などとフル動員させて覚えるのがコツです。

・イメージの無いものの覚え方

イメージが無いものに関しては自分の中で無理やり関連付けてしまって覚えるのも一つです。例えば、空気だったら山頂でパンパンに張ったポテトチップスの袋をイメージするというようにすると良いです。

・継続することで集中力は高まり、記憶が楽しくなる

記憶力と集中力は継続することによって向上します。訓練を積み重ねることによって集中状態をすぐに作れるようになり、持続するようになります。また、はじめは慣れない作業ですが、徐々に慣れていき上手くいくようになると脳が「快」の状態を作るため、継続するのも苦でなくなります。

・メタ認知能力の向上で社会対応力が高くなる

脳には2つの癖があり、一つは自分を守ろうとする「自己保存の法則」、二つは矛盾を嫌う「統一・一貫性の法則」です。
自分を守ろう、一貫性を維持しようとするのは人間誰しもの本能であり、異なる意見があると過剰反応をすることがあります。そこで、自分で自分のことを客観的に見る「メタ認知」能力が必要です。何か過剰反応を起こしたときに、冷静になって「なぜそう思うのか」を客観的に見つめることで自分の中の思い込みや偏見や価値観が見えてきます。

このメタ認知能力をアップさせることで、感情のコントロールや問題解決能力の向上、相手の気持ちを察する力が高まるなど社会的な力が高くなる傾向があります。

・記憶力が弱いことを払拭すると?

記憶力を高めるためにはこうしたノウハウを習慣として身体に定着させることが必要です。そうして記憶力が向上し、記憶力に対するコンプレックスが払拭されると様々なことに挑戦したくなります。資格勉強や語学勉強、音楽や楽器演奏、ダンスやスポーツなどなど。新しい人生が待っています。

~終わりに~

本項を読み進めるうちに、私の記憶力が足りなかったのは脳の使い方を知らなかったからなのかなと思うようになりました。(我ながら素直・・)
また、仕事では他のことに気を取られて一つのことに集中できていなかったような気がします。Outlookや周囲の雑音をシャットアウトして集中モードを作っていきたいと思います。

また、いつも思うことなのですが、読書するときに最後の方になるとヤケに集中して読めているように思えます。これもゴールが見えてきていることによる効果なのかもしれませんね。日々、集中するときにも小さなゴールを決めていきたいなと思いました。

本書では最後の方に「人生は短い。早くしないと人生が終わってしまう。」と書かれてドキッとしました。これは人生という大きな括りに関わらず、会社員人生、20代、独身人生(?)というように多くのことに当てはまります。後悔しないためにも、自身の人生を謳歌するためにもこのような努力を続けて成長していけたらいいですね。

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