ミラン・クンデラとノーベル文学賞

さて、今年もノーベル文学賞受賞者にミラン・クンデラの名前はあがりませんでした。

毎年、毎年、もう奇跡を期待するのはやめようと思うものの、やはりこの時期になるとどうしても期待してしまう。

まっ、トルストイ、チェーホフ、ナボコフ、モーム、イプセン、ゾラ、このクラスの大物たちも受賞していないわけだし、クンデラがノーベル賞作家になれなくても、長く作品が愛され続けることは間違い無いわけだ。

ただ、スパイ密告疑惑が受賞の妨げになっているのかもしれない思うと、やりきれない気持ちにもなる。

大江健三郎氏が同賞を受賞した際に、クンデラのような優れた作家がいる中で受賞できて嬉しい、というようなことを言ったらしいが、これは私の慰みだ。

せめて、せめて、イアン・マキューアン、彼には栄誉が与えられることを願っている。

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