君たちはどう生きるかを観た感想は駿100%ジュースを飲んだみたい、という。
君たちはどう生きるかを観てからもう2週間ほどたってしまったのだけど、やはりこの熱が収まらないので書き留めておこうと思う。
世の中には、というか、このnoteにはそれは素晴らしいレビューがたくさんあるので、ちゃんと映画のレビューが見たい人はそれを読んだらいいと思う。
もうこれは完全に私のためのまとめ。そして存分にネタバレするのでまたみていない方は回れ右でお願いします。
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まず、開始1分で泣いた。
少年が階段を駆け上がる後ろ姿で不安が伝わる。筋肉の動き、どこに力を込めて階段を上っているのが、わかっちゃう。
もうその絵力にやられて泣いた。
駿の映画のよさは絵の説得力だ。
みんなあーだこーだ言うな。絵を見ろ。
ナツコさんの美しさと戸惑いを感じろ。
まひと君の不安と動揺を感じろ。
お父さんの大胆さを感じろ。
そんでもってこの映画は駿がひたすら自分を掘り進めた結果出てきたものなんだと思った。
村上春樹がよく自分の作品制作スタイルを「物語の素材が埋もれている地中深くに穴を掘り進める」と表現している。
たぶん「君たちは」もきっとそれ。
駿はひたすらに掘り進めたんだと思う。自分の地中を。
んで、そのまま提示された気がする。
例えるならば駿100%ジュースを飲んでしまった感じ。
私はおいしいともまずいとも言えず、でも何度でも飲みたいなと思った。
神田伯山先生はラジオで「能の世界」と言っていてそれもめちゃ納得。
生きている人と死んでいる人。
死についてよく考える人はきっとこの映画は心地がいいはず。
だから人生超陽キャで歩いてきた人は見るのつらいんじゃないかと推測。
あとは軽い感想
・インコかわいい。インコの鼻息超かわいい
・ワラワラかわいいけどインコのほうがかわいい
・魚の内臓シーン「首尾貫徹、(以下同文)」
・ペリカンが死ぬ描写「首尾貫徹、やってんな駿」
・おばあちゃんたち。人間なのか妖怪なのか。そのあやふやな感じがよき。
・大叔父様の衣装、ナウシカやん
・ジャムたっぷりパン。夢の世界すぎてもはやジブリ飯というより薬物感
・お母さんってすごない?お母さんの影響力にビビる。私も母なので。
こんな感じ。
この映画つまらんという人とおもろいという人、どっちもどっち。
どっちでもいいけどこれで駿は耄碌したとかいうやつはとっちめてやりたい。
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