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夏目漱石「それから」

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「それから」をはじめから丁寧に読んでいきます。
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2024年4月の記事一覧

夏目漱石「それから」2-4

◇評論  「酒の勢で変な議論をしたものだから、肝心の一身上の話はまだ少しも発展せずにゐる…

100〜
割引あり
私
1か月前

夏目漱石「それから」2-3

◇評論  前話の、「此変動の一部始終を聞かうと待設けて居たのだが」、「中々埒を開けない」…

私
1か月前
1

夏目漱石「それから」2-2

◇評論  今話は、代助と平岡のこれまでの関係が述べられる。 ・「代助と平岡とは中学時代から…

私
1か月前
5

夏目漱石「それから」2-1

◇評論  「着物でも着換へて、此方(こつち)から平岡の宿を訪ね様かと思つてゐる所へ、折よく…

私
1か月前

夏目漱石「それから」1-4

◇評論 ・代助はタバコをたしなんでいる。 ・門野は、主人が食事を終えタバコをふかすのを見て…

私
1か月前
1

夏目漱石「それから」1-3

◇評論  前段の最後に、「門野が代助の所へ引き移る二週間前には、此若い独身の主人と、此 食…

私
2か月前
1

夏目漱石「それから」1-2

◇評論  ここもとてもスムーズに物語が語られ流れている場面。「門野」という書生と、もう一人の同居人である「婆さん」の人となりがわかりやすく描かれている。ふたりの会話によって、代助という人物についての読者の理解も進む。  起床から「約三十分の後」代助は食卓に就く。「熱い紅茶」、「焼麺麭(やきぱん)に牛酪(バタ)」と、ハイカラな朝食だ。  次に、「門野(かどの)と云ふ書生」が登場。先ほど代助が読んでいた新聞を手にし(代助の布団を畳んだか)、「先生、大変な事が始まりましたな」と仰

夏目漱石「それから」1-1②

◇評論  この部分の要点は、最後の、「彼は旧時代の日本を乗り超えてゐる」に集約される。  …

私
2か月前
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夏目漱石「それから」1-1①

◇評論  この物語は、いきなり夢落ちで始まる点に特徴がある。素直な読み手は、初め「代助」…

私
2か月前