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赤ちゃんの脱水が怖い!でも、正しい水分補給のこと、知ってる?

沢山汗をかく時期は、赤ちゃんの脱水症が心配になりますよね。

でも、何を飲ませるの?
いつ飲ませるの?
イオン飲料って必要?

この記事では、そんな様々な疑問にお答えし、1歳頃まで(授乳期間中)の水分摂取方法と、脱水症や熱中症について解説します。


■赤ちゃんの水分補給は何を飲ませるの? 

実は、乳児(1歳前まで)の間は、基本的には母乳とミルクだけでほぼ十分です。

以下に詳しく解説します。

【0〜4か月頃(離乳食開始前)】
基本的に母乳やミルク以外の水分摂取は必要ありません。母乳やミルクが適切な量飲めていれば、必要な水分が摂れています。

市販の麦茶などには「1か月〜」などと記載がありますが、無理に飲ませる必要はありません。むしろ、麦茶などで水分を沢山摂取することによって、母乳やミルクを必要な量飲むことができず、必要な栄養が不足してしまう可能性があります。


【5〜11か月(離乳食開始後)】
離乳食を開始する5〜6か月頃から、白湯や麦茶などを少量ずつ与えても良いでしょう。しかし、やはり基本的には母乳やミルクで必要な水分はほとんど足りています。また、離乳食にも水分が含まれていますので、そこからの水分摂取もできています。

麦茶は、大人と同じ物は濃すぎるので、2〜4倍に薄めるか、ベビー用を飲ませてください。
イオン飲料は、ベビー用であっても、普段は特に飲ませる必要はありません。脱水の場合は経口補水液の方が適しており、体調不良時なども、医師の指示に従って摂取することをお勧めします。



■母乳やミルク以外の水分が必要なのはどんな時?

夏の暑い時期や外出などにより汗を沢山かいた時は、白湯や麦茶などを与えても良いでしょう。

あとは、食事中や食後に少量飲む程度で良いと思います。ただし、暑いからといってキンキンに冷えた飲み物を与えるのは赤ちゃんのお腹によくないので、常温〜ぬるめにしてくださいね。

それ以外では、積極的に飲ませる必要はありませんし、母乳で水分補給をすることも可能です。前述した通り、普段の母乳やミルクのを飲む量が減らない程度にしてください。


■水分は何を使って飲ませるの?

最初は、スプーンで一口ずつからスタートします。哺乳瓶で飲ませることもできますが、私はあまりお勧めしません。

理由は、完全母乳の場合はおそらく哺乳瓶を嫌がりますし、乳頭混乱(赤ちゃんが哺乳瓶を好むようになり、母乳を拒否する)が起こる可能性があるからです。混合や完全ミルクの場合でも、中身が違うことに戸惑い、嫌がる可能性があります。それだったら、スプーンやストロー、コップを練習しつつ飲ませた方がメリットがあると私は考えています。

ストローは6〜8か月頃、コップは7〜9か月頃に練習を始める場合が多いと思います。ただ、ストローは1歳半頃、コップは1歳頃に使えるようになるのが目安なので、あまり焦らなくても大丈夫です。

また、乳首付きのマグ、スパウト、ストローマグなど、他にも色々な方法がありますが、全ての物を使えるようにしなければならないわけではありません。とはいえ、蓋付きの物はこぼれなくて安心ですし、持ち歩きに便利なので、使いやすい物をチョイスしていただければいいと思います。

ちなみに、うちの2人の子どもたちは、スパウトなどは使わず、6〜7か月頃から、リッチェルのストローマグを使っていました。蓋をプッシュするとコップの中身がストローから出るようになっているので、練習に便利でしたよ♪



■熱中症、脱水症とは?症状を知っておこう!

炎天下や高い気温にさらされていると、体温調節が上手くできず、体にこもった熱を発散できなくなります。すると、体温が上昇し、汗で体の水分や塩分が失われます。そして、それらが補給できていない状態で起こるのが脱水症です。

赤ちゃんは自分で「喉が渇いた」と言えないので、大人が注意して様子を観察し、水分を補給させる必要があります。

【脱水症の症状】
・口の中が乾燥している
・いつもより元気がない、ぐったりしている
・泣き声に元気がない、泣いても涙が出ない
・呼びかけても、いつものように反応しない
・尿の量や回数が少ない
・尿の色がいつもより濃い
・お腹などの皮膚をつまむようにするとシワシワになる(水分が抜けているため)

脱水が軽度の場合は母乳や経口補水液を飲むことで治りますが、脱水状態が進むと点滴などの治療が必要になります。

熱中症は、気温が高い環境で起こる健康障害の総称で、脱水症が進むことによってより重症化していきます。

つまり、脱水症の予防が熱中症の予防につながるということです。熱中症が重症化すると、けいれんや意識障害が起こります。



■熱中症や脱水症は、どんな時に起こりやすい?

炎天下や気温が高い状況に長い時間いることは危険です。直射日光を浴びなくても、高温の室内や車内で脱水症が起こることもあります。

そのため、エアコンなどで室温を調整することも重要です。

また、意外と気をつけなければならないのが、ベビーカーです。

乳児が乗れるタイプのベビーカーは日除けのカバーが付いている場合が多いと思いますが、この日除けカバーの下は熱がこもりやすいのです。

また、ベビーカーは大人よりも地面に近いので、アスファルトからの輻射熱によって温度が上がりやすいです。そのため、大人よりも赤ちゃんの体感温度は高くなります。赤ちゃんは大人よりも平熱が高く、体温調節機能も未熟なので、体温が上がりすぎないよう注意が必要です。

なので、「大人よりも赤ちゃんは暑いんだ」ということを意識し、適度に水分補給をさせてあげてくださいね。


まとめ

・普段は、基本的に母乳やミルクだけでOK。
・沢山汗をかいた時は、白湯や麦茶などで適度な水分補給を。
・赤ちゃんは大人よりも脱水症や熱中症になりやすいので、室温の調節や適度な水分補給が必要。

外出が少しずつ解禁され、赤ちゃんを連れての活動が増えていくかと思います。適度な水分補給で、夏を楽しく過ごしてくださいね。


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