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働くママが2人目の妊娠・出産で感じた心理的葛藤。

一人目での出産でかなり苦労した事から、私は産前産後の身体作りや精神的なフォローが重要だと痛感し、この分野について学び始めました。


1人目のお産でボロボロだったのは以前記事で書かせていただきましたので次は2人目の事を書きたいと思います。

ちなみに今3度目の妊婦生活なので、早めに書かないと記憶が上書きされそうです。

(以前の記事はこちら→お産で揺れるママの心https://note.mu/mamastyle/n/na6e0c99862f0)


とは言っても、今日は身体の事ではなく社会的に言われている

〝2人目の壁〟

について。

とある家庭の場合・・・と思って読んでいただければ幸いです。



上の子はまだ1歳。

2度目の妊婦中、上の子は食事するにも、お散歩に行くにも、まだまだ手のかかる時期でした。

なんでも〝やってみたい!!〟と挑戦するも、転んだり頭をぶつけたり。

そんな危なっかしい最中でしたので、臨月になってもアスレチックに登ったり抱っこしたり、そんな毎日でした。


さらに保育園に行きたくないと号泣されていた時期。

毎朝30分早めに登園し、気のすむまで恐竜のフィギュアを園庭でお散歩させたりしたものです。

(ちなみに、朝のバイバイで泣いちゃう子がいるのは世界共通。カナダではこんな素敵な考え方があるそうです。まさに私の想いと同じでした→https://conobie.jp/article/12382?fbclid=IwAR1XRiDvy6EkFIsAM-vYcVClO40s8qG77JmYj7EcwAyyFh3CwGwPk1QwPKQ)


「上の子の赤ちゃん返りってあった??」とよく聞かれるのですが、振り返って見ても、1歳そこそこ。ひたすら甘ったれの赤ちゃんだったので、返るも何もなかったと思います。笑




さて、話を妊婦の私に戻します。

時短とはいえ、今の多くの働くママがやっておられるように、私も正規職員として総合病院に勤務していたので、週5でリハビリの仕事をさせて頂いていました。


以前書いたように、私の第1子の出産は思っていた以上に大変なものとなりましたが、その後私もすっかり元気になり、スクスク成長してくれる長男の育児と仕事に取り組んでいました。


第2子の妊娠が分かったのは、仕事復帰した年度の夏。まだ復帰して4ヶ月やそこらです。

〝2−3歳差で兄弟が出来たら良いな〜〟

〝出来れば3学年差は避けたいな。入学やら卒業が重なるもの・・・〟

これらは、よく話題になるきょうだい年齢差アルアルではないかと思います。我が家でも話題になりました。



そして、ここに更に重なるキーワード。

〝育短問題〟





育児短時間勤務が許されるのは、子どもが3歳になるまでなのです。

(TUNAGさんによる記事がとてもわかりやすくまとまっておりました。→https://tunag.jp/ja/contents/hr-column/1905/

現在は企業によって様々な取り組みがあり、〝小1の壁〟と言われる時期まで引き延ばす事が可能だったり、学童に行かなくなり始める〝小4の壁〟というものも懸念して小学校卒業まで育短を可能とするところもあるそうです。


しかし、まだまだそんなに浸透している訳でもないので、基本的には3歳のお誕生日前日で育短が切れる。

というのが、ママ達の中での常識です。


つまり、下の子が産まれる前に上の子が3歳になると、フルタイム勤務になるという事です。

フルタイムつまり5時まで。でも、5時ピンなんてどの程度の企業で可能なのでしょうか??


もちろん、最初からフルタイムで働くママもいます。それはそのママや家庭の価値観で良いと思うのです。そうせざるを得ない方にも多く出会います。


ただ、私の場合は、出来れば子育て中は育短で早めに帰宅して、子どもと関わって行きたいなと思っていたのです。


働いていた職場では、とても心根の優しい方に囲まれ、比較的育児に対しての配慮のある職場ではあったと思っています。


でも、働く者としての意識や同僚との関係性、患者(利用者)さまに対する想いなどがそこに加わります。


そんな簡単に、〝制度だから〟〝子どもがいるから〟と言う事を盾にして動く事はなかなか難しいものでした。


夏はいいです。日も長くて、夕方6−7時になっても金曜日の帰り道なんか公園に寄り道したり、近所のスーパーのベンチでたい焼きを食べたりしていました。


でも、冬は5時となったら真っ暗です。


母親と言うのは不思議なもので、暗くなるとなんだか子どもが急に心配になって、ソワソワするのです。


子どもはいつもと同じ、保育園という安全で安心な場所にいるにも関わらず・・・。


なので、やはり我が家も2−3歳差できょうだいが出来たら、上の子の3歳前に間に合うな・・・そんな事を思うのでした。

結果的に、3学年差でしたが育短制度を継続的に使えました。とっても有り難く、幸せな事です。子どもを持ちたいと思った時に持てる事は奇跡に近いです。


ただ、幸せな事ではありつつも、働くママとして第2子を産むまでには葛藤がたくさんあったのも事実です。


○第一子出産後、ドキドキしながら復職たった4ヶ月で第二子の妊娠を報告。

(これは正直、結構なプレッシャーを自らに課します。だってまだ仕事復帰して4ヶ月やそこら。やっと感覚を取り戻してきた時期。

でも、つわりがどうやってくるかは未知です。出来れば迷惑をかけたくない。仕事をこなしたい。でも、絶対大丈夫とは言えない。)

○つわりを乗り越えつつ、仕事と子育て、家事をこなす事の大変さ。

(なんてったって、まだ上の子は当時1歳。)


初めての育児。

大変な事もあるけれど、子育てを通して楽しい事がたくさんたくさん見えてくる。

そんな中で、働くママ達はいろんな葛藤を感じ始めます。



ある時、地元のラジオ番組で、子育て中のママとしてお話しをさせてもらう機会がありました。

その時に出会った女性(50代くらい)の方が、〝保育園に通わせている〟という事に対して純粋に疑問を投げかけてきました。


「どうしてお仕事をしたいの?」

「子どもはいずれ手を離れるわよ?その時だっていいじゃない。」

「小学校に上がればまた働けるわよ。」

「今しか小さい時期はないのよ。」

「今が一番可愛いのに。」


女性の社会進出を掲げるこの時代に、まだこんな事を真っ向から言ってくる人が居たんだな(苦笑)と冷静に思いつつ、

〝そんなの分かってる!!!!子どもは可愛いに決まってる!!!今しかないのも分かってる!!だから、必死で仕事しながらだって、子どもと向き合おうとしてるんだ!!〟

という事を、はらわたが煮えくり返るのをなんとか抑え、お話したのを覚えています。

いつだって、葛藤しながら両立してるんです。


女性としての生き方、働き方に選択肢が増えているこのご時世。

子育て中のママは常にアンテナを張って生きていると思います。

もちろん働くママもいれば、家庭を優先されるママもいます。

闘病していたり、介護をしながら子育てをしているママもいます。


どんなママも頑張っているし、子どもは可愛いと思ってる。


「先を読む力」「時代を生き抜く力」

私の経験している事なんて、大した事ではないんだろうなと思います。

でも、こんな事が働くママの家庭では起きているんだという事が分かってもらえたら良いなと。(中高年の世代の方などにぜひ)


「先見の明」これは、ママにも問われている気がします。

もちろん、特に子育てにまつわる事となると、思い通りになんて行かない事の方が多いと思います。


でも、今社会の流れがどうなっているのか、制度はどう変わっているのか、自分はどんな形で仕事がしたいのか、子どもと関わって生きたいのか。


それは、会社の制度や国の制度によって左右される部分も多くあるとは思いますが、でも行き当たりばったりではしんどいです。

ただでさえ、子育てにはエネルギーが要ります。しんどい事がたくさんあります。


親子共々、この時代をどう生きるか?どう楽しむか?

常に自分達の生き方を考え、何をベストだと感じ、それに対してどう行動していくか。


それはママになったとしても、養っていくべき力だなと感じる今日この頃です。


そして、産前・産後のケアに携わる者として、ママ達の心の葛藤や変化にも敏感に、柔軟に寄り添えるようになりたいと切に思います。



次回こそは、身体の事についてまた書いていきたいと思います^^

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