ピラウ

アフガン人アリーさんとの小話

ママンタです。

学生時代、1年後輩にアフガニスタン出身のアリーさんがいました。寮生活中で皆が夏休みで不在の中、たまたま意気投合し、夕飯をご馳走になった。

アリーさんの手料理を食べながら、いろいろ話を聞いた。普段は女性が料理するが、やり方をみながら覚えたとのこと。


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アリーさんは自衛のためにテコンドーをやっていた。アフガニスタンでは身を守るためにみんな何かしらの武道をやっている。もし、わたしが男に襲われたらどうやったらいいか聞いた。「まず、とにかく早く相手の頭を頭突きし、みぞおちに膝を入れて時間を稼いでいるうちに逃げろ。力では勝てないからスピード勝負だ」とのこと。

アリーさんはイスラム教徒のため、基本的に婚前交渉はNGだが、興味津々のようだった。友人たちがヨーロッパでロマンスを経験しているのを羨ましがっていた。「東京に行ったときに、一緒に遊ぼうよ」と言うと、「え!俺みたいな男といっしょで恥ずかしくないのか」と老け顔アラサー男子がもじもじしてたのが可愛かった。

アフガニスタン戦争のときの様子を聞くと、異様だったと。小学校の校庭で子供一人を大人で囲んでいじめていたと。彼はイラクに疎開し難を逃れた。


結局彼は学位をとらぬまま卒業したが、いまも幸せにくらしているといいな。






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