【雑記】いけ好かない人は憧れの人

最近、何かされたわけでもないのにどうも好きになれないなと言う人がいて、それはなぜなのかと考えた結論がタイトルです。
以下、自戒を込めて記録します。

いけ好かない人詳細

前提として、その人は付き合いやすい人です。そして私に何か被害を及ぼしたわけでもありません。なんなら直接的な付き合いすら、ほぼありません。
なのになぜか好きになれません。

どこが好きになれないか。
いわゆる「人たらし」なところです。
いいなと思う人やモノに対し、サラリとその肯定的な感情を口にできます。そういうとこ好きですー、優しいですねー、すごいですねー、とか。
そう言われて悪い気のする人はいないはずで、誰とでも良好な関係を築いているように見えます。
そこに引っかかってしまう私は相当捻くれている奴であると自覚しています。

理由は私

あの人は何にも悪くない、むしろ人にポジティブな気持ちを伝えるのは良いことなのに、なぜ心の中がモヤモヤするのやら…としばらく考えていました。
その人の良いところを素直に認めたい、認めるべき、という自分と、どうしてもアイツ受け付けないなっていう自分が、せめぎ合っていました。

嫌なことされて嫌い、とかじゃないのに好きになれない。なぜ…
考えたり、ヒトと話をして、やっとわかりました。
本当は自分もそうなりたいのになれない、だから羨ましくて、その人みたいにできない自分が嫌で、その身代わりに、その素晴らしい人にモヤっているんだなーと。

なぜ言えない

羨ましいなら、その人みたいに好きです、すごいです、って言えばいいだけですが、これができないのはなぜか。ひとえに自分の小物さゆえ、つまり、気持ち悪い自分を見られて嫌われたくないからです。

私はたぶん何かに没入しやすい性質で、うわ、この人/これ、好き!と思うとかなりのめり込みます。
そんな自分をもう一人の自分がどこかから見ていて、好きすぎる自分気持ち悪いな、とも思っています。二人の自分が拮抗しているせいか、好きな人や物の前では、自分の気持ちを全然上手く伝えられない、むしろいかに隠すか注力してしまってます。自分の気持ち悪さをうまく隠してスマートに見せたいわけです。

そういえばBase Ball BearがアルバムC3を発売したときもサイン会があったのに、行けませんでした…サイン会とかいったらどうリアクションすれば良いのかわからない!とか思って行かなかったですが、たぶん、この気持ち悪さを隠せる自信がなかったせいで、行かないではなく行けませんでした。

たぶん今も、握手会とかあっても行けないでしょう。ああいう場で素直に大好きです!とか言える人が羨ましいです。

言えないのに言いたい

ですが、このような捻くれた私でも、心の奥底では好きな気持ちを伝えて、少しは肯定的に、対象の物/人に受け取って欲しいのだと思われます。

気持ち悪い自分の好意を、ひた隠しにしたい気持ちと、一粒でも受け取って欲しい気持ちとがあって、いつも、ひた隠しにしたい気持ちが、好意を受け取って欲しい気持ちを抑えています。

そんな私からすると、さらっと好意を伝えるのは、やりたいけど到底できない芸当です。
なので、くそー、うまくやってるな、という羨ましさが募って、何だアイツって負の感情が湧いてしまってるということに気付きました。

これからどうする

この癖は治すべきかもしれません。現にモヤモヤしてるくらいなら、少しずつでも、サラリと好意を伝える練習をしたほうが自分にとって良いでしょう。

でもこの、本音をうまく隠してコミュニケーションする、というところは、自分のコミュニケーションスタイルや価値観の土台とも繋がっている気がして、なかなか治せないかもな、とも思っています。そもそもすぐ治せるところなら、こんなに悩んでないでしょうから。

これからもああいう人を羨みながら、気持ち悪く捻くれ者の自分とともに生きていくだけなのかもしれませんが、自分の頭の中で整理がついたのでちょっと良かったなと思っています。
アイツ気に食わない!というシンプルな負の感情を少し御することができたかなと。

その、いけ好かない人のことは、相変わらず羨ましくてまっすぐ称賛できませんが、少しはフラットに見られるようになりました。たぶん。

被害も受けてないのに生理的に受け付けないという人がいたら、なぜだろうと深く考えてみると、思わぬ自分を見つけられるかもしれません。

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