10年ぶりの...② NEW MIKKE レポ【ネタバレ含】


※記事の中でライブの演目に触れます※

先日は、10年ぶりにときめく対象と出会ったという話を書きました。
いえ、彼らのことはずっと前から知っていたから、出会い直したというべきかもしれません。

そんな彼ら、スピッツとの出会い直し、再会のきっかけとなったのが...

SPITZ JAMBOREE TOUR 2021 “NEW MIKKE” !!

といっても観たのは映画館にて。
今回、新型コロナウイルス予防により、来られなかったお客さんもいるため、ツアー公演のうち1日を、特別に映画館で2週間限定上映していたのです。

(なお、11月半ばまでオンライン配信もやってますよ!めちゃめちゃおすすめ!!)

なんかどうにもこの映画館ライブが自分のアンテナにかかって抜けない。
うーん...3000円ちょっと高いかも...
ちょっと遠くの映画館でしかやってないし...
そもそも曲そんな知らんし...

でも気になる...何か気になるぞ...
最新アルバム好きだったし...

そんなことを頭のなかで考え考えしているうちに都合の良い日ができたので、参加しました。
あのときの自分のチョイスをすごく誉めたい。

映画館でライブを見るのはチャットモンチーのラストライブ以来です。

「とりあえずYM71D(アルバム見っけの中で1番好きな曲)だけ聴いたらよしとしよう」

と思いながら着席、アイスティー片手にいざ開演。

1曲目はアルバム、ツアーのタイトルにもなっている「見っけ」です。

ドリーミーなシンセサイザーで曲が始まり、ギターの力強い音が鳴り響く。

4人の姿が見えた!

このとき、あれ、こんなに少ない人数でやるのねー、とチラっと思いました。
ステージにいるのはメンバー+サポートの女性1人。すごくシンプルなバンド編成で、好みでした。

演奏が始まると、自然と引き込まれる自分がいました。スピッツの演奏姿を見るのは本当に久しぶり。草野さんの声きれー...と改めて驚きつつ、熱のこもったギター、ドラム、ベースを目の当たりにして、スピッツの「バンド」としての輪郭が自分の中に刻み込まれた感覚でした。

見っけが終わって間髪いれず、緊張感のあるイントロで始まったのは「はぐれ狼」。この曲から、あれ...スピッツ、意外とロック感強いな?という、これまでの自分のスピッツ感が揺るがされる不穏さとワクワクが生じました。

そして3曲目、4曲目。
「エスカルゴ」「けもの道」と、ファンなら皆知っている、でもベストアルバムしか聴いてない私には極めて新鮮な、スピッツの狼な部分を体感しました。

Twitterにも書いたのですが、スピッツについて抱いていた先入観、自分の分厚い色眼鏡にビシビシとひびが入ってくのを感じました。

この人たちシンプルにめちゃめちゃ格好いい...!こんなスピッツ知らない...!

ひっそりとテンションが上がっていくと、次は稲穂というアコースティックギター主役の軽やかな曲で一旦落ち着き、MCへ。
MCはゆったり。

5曲目は「遥か」。
ニワカの私でも知ってるこの曲の破壊力はすごかったです。歌詞通り飛んでいけそうな伸びやかさでした。このへんで、ドラムス(崎山さん)が結構コーラスやるんだなと気付く。

次はまたアップテンポなムードで「快速」「放浪カモメはどこまでも」と続きます。

放浪カモメはどこまでも、で、あ!また自分が好きな感じの知らない曲!と嬉しくなりました。この時点で私は、現時点でのフェイバリットアルバム「ハヤブサ」を未聴だったのです...
次の「ワタリ」もすごく新鮮で、この時点でもう、スピッツを全く初めて出会ったバンドみたいに見ていました。

このまま書いてくと大分長くなりそうなのでここからは箇条書きにします。

・青い車
 これもちゃんと聴いたことはなかったですが、初期の人気曲だそうです。輪廻の果てへ飛び降りよう、等という不穏すぎる歌詞も美しく聴こえる曲調。このへんで草野さんの歌声が本当にすごいな...と改めて思います。1つの楽器ですね。

・YM71D
 アルバム「見っけ」で1番好きな曲聴けましたー!この曲のギターの音が好きです。これも大人な感じで、やはり自分のスピッツ像がまた1つアップデートされる気持ちでした。映画館で見てみようと思ったのはこの曲の存在がきっかけかもしれません。

・8823
 え!これもいいな!こんな曲いつ作ってたんだろ?と思いました。繰り返しになりますが、自分の中のスピッツ像にはなかった曲で、すごい新鮮、楽器もどれも生き生きしてとてもカッコよかったです。

・渚
 この曲をやってくれたのはかなりサプライズで嬉しかったです。自分的スピッツランキングのかなり上位に属するこの曲。CMで流れていた時のことを覚えているくらいです。これを映画館とはいえライブで聴ける日が来るとは...と感慨深かったです。じっくり聴くと爽やかだけどドラムの重さもあって、バランスが絶妙ですね。

・うめぼし
アンコールに入り、急にうめぼし食べたーいと歌い始めたときはポカンとしてしまいました。でも不思議と魅力のある曲。この曲によって私は初期スピッツにも手を広げざるを得なくなるのです...

シメはアルバムの最後の曲でもある「ヤマブキ」でした。
馬鹿なので、ここで初めて、ギターが1曲目と繋がってるじゃんと気付く...キレイな終わり方でした。

曲もかなりたっぷり演奏してるのに涼しげな3人がクールで、エネルギッシュに動く田村さんがまた良くて、かなりしびれました...

書いてて疲れてきたので、全体的な感想は次回にします!



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