ラストマイルを語りたい。(ネタバレあり)
アンナチュラルが大好きで。
野木さん脚本×塚原監督×新井P再びのMIU404は、もうもちろんどハマりし。
この二つの作品が交差してるなんて、なんという世界観なんだと思ってたら、
シェアードユニバースのラストマイルの一報を、野木さんのXで読み、もう大興奮。
どういうことーーー!!!
アンナチュラルもMIU404も続編ドラマ(映画ではなくドラマ希望!2時間じゃ足りないから!)を首を長くして待っているのだけども、その世界線で映画!新作!主役たちも含め多くのキャラが出る!?物流!!!2024年問題物流!!!出た!時事!!!得意か!!!つか、どゆこと!!!どんな豪華な映画なの!!!楽しみ!絶対見る!
まだまだ先だと思ってたら、いつのまにか公開間近で、イベントは外れ、すぐに見にけるタイミングがなく、公開1週間後の金曜のナイトショーに滑り込む。
お風呂も入って髪の毛を乾かしてる時にふと、今行けるじゃんと。ノーメイクだけど、明日の朝行くつもりだったけど直ぐにでも見たい。ネットで座席を見て、行ける、行く、行きたい!!!!!と思って。
やーーーーーーーーー。
凄すぎてね。
もう本当に、その名の通りノンストップサスペンス・エンターテイメントムービー。主人公の頭の良さに惚れ惚れして、自分と重なる部分で涙を流し、MIU404の登場に足踏みしてヒュー!って叫びたいくらい喜び、アンナチュラルの登場にキターーー!と手を頭の上で回したくなり、最後に向けてあまりの展開に、体半分くらい椅子に隠しながら顔を覆い、指の隙間から見て、ちょっと耳とかも塞いで、途中途中も、ん?今の感情もう少し知りたい!と思いながらどんどん話進むからとりあえず一旦置いておいて、最後までみて泣く。暗くなって、がらくたが流れて、エンドロール始まった瞬間に、起立して拍手して指笛吹いて、ぶらぼーーーー!って叫びたかった。監督の名前出たところがピーク、演劇のようにスタオベしたかった。変な人になるからすんごい我慢した。
こんなすごいの。
すごい映画。こんなすごい映画、さすが過ぎる。
楽しかったけど、面白かったけど、救いが一切ない!笑
なんだこれ!突きつけられた!
もっかいみたい!明日も朝見に行く!!!???
夜中半分寝ながら、あの一言の意味は?を検索して。
とあるYouTubeの考察に行き当たり。
まぁ筋は通ってるけども、あの時あのシーンで感じた気持ちが当てはまらん!もっかい見たい!ちゃんと見たい!!!
と、なり、翌日朝イチでまた見てきた😂
結果、私の受け取り方ではその方の考察は当てはまらないかなと。そう思っても全然良いんだろうけど、私はこの女性3人が届けたかったお話はそれじゃないと思うなと。それも楽しいミステリーだけどさ。私はそう受け取らないなと。
私は大学でFilm Studies(映画学科)を学び論文を書いて卒業してきたので、考察という表現より、受け取り方・私の思う演出の仕方というのを読み解く、という方がすんなりくるのだけど。どう読み取ったかを書きたくてしょうがない!(笑)なんなら卒業論文にしたかったくらいなのだけど、18年前には戻れないから仕方ないけど😂論文までは書かないけど、メモしたい📝
なお、記憶力が悪いので、順番は前後すると思うので悪しからず。
始まりから止まらない、一定リズムの機械音。後にベルトコンベアの音とわかる。事前にあらすじは分かって行くわけで、物流倉庫の何かの音だとは想像できる始まり。何があろうと感情を含まない一定のリズム止まらない。うん、この映画の筋を真っ先に伝えてくれている。
デジタルな0と1がたくさん流れて道路になっていく。オレンジの夜間の車のライトと重なる。夜間に運んでくれる物流の車と重なるわけだ。
まるでアメリカのハイウェイのような空撮とカントリーミュージック(合ってる?)。これからの展開を最低限知っているからこそ陽気な気配に一抹の不安を覚える。
個人事業主や小さな配送業者さんにあるあるのミニバン。タバコ吸う人多いし、タバコの匂いが段ボールに着くあるある。けどそれを気にする長年のプロ感。その後ろを委託元の大きなトラックが追い抜いて行く。今の物流の姿。
モノレール、多摩地方であることを印象付ける。物流倉庫もある土地に余裕のある場所。シェアードユニバース西武蔵野署も彷彿とさせる。
赤いしっかりした良さそうなコート。ゴールドのピアス、綺麗な自然なメイク。しっかりしてておしゃれも気にして芯のある女性感の提示。しかし浮かない表情。
(ちなみに、オーシャン11のオーシャンの妻の登場シーンを思い出すね、赤い服。階段から降りてくるヒールと赤いドレス。強い芯のある女性の表現。)モノレール、電車以上に運ばれる感じあるなぁと。ベルトコンベアで人が運ばれて行く感じ。その運ぶ箱には、物流倉庫で働く人が乗っている。なんとも、とにかく運ばれて行く。
派遣の人がたくさんである描写。現実であり、今の社会の問題。ブルーカードとホワイトカード。ブルーカラーとホワイトカラー。いわば仕事の階級制度と使われてしまう区別の表現。
その倉庫までのよくある専用バスの隣を、横から白い(ホワイトカードと重なる)タクシーが曲がってきて追い抜いて、建物の真横に車が止まる。
ヒールの靴、バーキン(と思わせる)のバック。受付警備員にも笑顔の主人公。収入があって(きっと仕事ができる)、自分を綺麗にして、誰にでも公正な対応をする女性。
「飛び降り禁止」、その会社のブラックな部分が早速にも明確に伝わる。そして、それを理解した上で運用でもカバーできない部分の問題解決を提示する、彼女のシゴデキ感。
下の名前で呼ぶという、海外生活経験者感を見せる。そして、エレナが握手を右手から左手に変えたのは、あの一瞬で孔の利き手を見てたのかな?(これ、2回目でも確認できなかった)これもシゴデキ感出てたなぁ。
不自然な明るい喋り方は仕事の際の彼女の手法なのだろうなぁーと、ゆくゆくずっと映画を通して見てて分かった(思った)。ビジネスマンとしての自分のキャラクターを作り上げてる人。
この辺は省略するけど、エレナはとにかくアイディアマンで、考えて考えて考えて画期的な解決策を実行までできる完全なるシゴデキ女性。経営を理解し外資での仕事の仕方が完璧で、土日で時間を稼ぐ。あまりにもシゴデキ。羨ましいほどのシゴデキ。ディーンとの3分前に巻き戻す〜の会話が大好きだった。明らかにエレナの頭の回転が早過ぎる。X線検査機事前購入、あまりにももう全ての対応策が出来上がってるとか。爆弾をどう仕込むかとか、11個の話とか。荷物検査の飲み込み方、2.7m/sの意味…。孔がエレナのあまりの聡明さに驚いていくのを一緒に感じていく感じ。
赤い服は勝負服なのだと思う。エレナにとって。アメリカ本社で働いてた時、JAPAN本社に行く時、羊急運にストライキと交渉の話をしに行く時。ちなみに、悪いことは黒、ピュアは白、というのは多分今の時代では表現に使えないはず。肌の色と結びついてしまって、差別になってしまうと、もはや20年前(恐怖)に大学のクラスメイトに言われた。
彼女の買った焼き鳥のやつが爆弾だった時からの流れ、すごい好きで。(そう、眠れなくなるところからはじまった、私も。)爆弾処理班が到着してから泣きながら対応する彼女を見て、涙が止まらなくなった。あれは絶対に彼女の本当の感情。なので巷の考察はやっぱ違うなと確信。
ロッカーの書き置きを見て泣いたエレナ。自分が筧まりかの言葉を受け止めなかった。自分が間違ってた。自分も何も変えようとしなかった1人だ。だからディーンにも「私たちは同じラインにいる」と。
筧まりかは大手広告代理店に勤めてたと。なるほど、納得だわと思った。これまた優秀な女性だったんだわ。計画性、実効性が素晴らし過ぎる。
1回目の時には「ロッカーに知りたいことは全て書いてあったのに!」が私の中でうまく理解できてなかったんだけど、私の理解がこのデイリーフォンと11個12個の話が完全に追いきれなかったからで、1番最初に死んでしまっていることに気付いたからと2回目でようやくわかった。
Hinomotoの洗濯機で助かるのは本当に良かった。あと、話戻るけど息子が爆発で危なくてセンター長に怒る佐野父、息子の言葉にすぐに落ち着いてお前も生きてて良かったってハグするところ、本当に良かった。本当にいいシーン。
ちなみに、宅配ボックスの番号が13なのも、13日の金曜日、ブラックフライデーで金曜日でつながるなーって思って見てた。
エレナからサラへの「プレゼントがある。爆弾はまだある。」がまだ腹落ちしてない。この爆弾は何を意味しているんだろう。まだまだ解決してない労働環境だろうか?五十嵐?
最後、Want / What do you want?が街中に溢れて、確かに私たちの日々は全てWantで溢れてる。そのWantがスマホでポチポチに繋がり0と1のディジットになってインターネットに流れていく。その流れが物流の流れに繋がって物が道路に沿って流れていく。これ、すごいシーンだよね。
最後の孔のロッカーの書き置きを見つめて、息を忘れてからの急いで呼吸するシーン。あれはきっとセンター長3年目の孔で、危うく闇に引きずられそうになったんだろうな。息をしてようやく現実に返った。エレナの「あなたの番ってことだよ」が効く。何も変わらないんだよ、結局。辛過ぎる現実。救いがない…。ここ、ベルトコンベアの機械音流れてなかったっけか?止まらない物流、止まらないブラック、止まらない世の中。救いがない…。
アンナチュラルとMIU404に関してはもう書ききれないほどの愛があるので割愛することにします(笑)
思い出したらまた書こうっと!
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