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Green Book

久しぶりにネットで映画を観た。なんの事前情報もなく、なんとなく上の写真の色が綺麗だったからという理由で選んで観たのだが、ものすごく引き込まれている自分に気づいた。

Native Son以来

マット・ディロン主演の「ネイティブ・サン 」という映画を観たとき、明らかに映画としての完成度はそう高くはないのだが、ストーリーが第1級だと感じた。後で調べたら、リチャード・ライトという人の小説を映画化したもので、その小説がパワーを持っていたのだ。(ブラックパワーという言葉を作ったのもこの作家だそうで、黒人小説家の先駆者)

Green Bookは映画としての完成度も第1級、俳優たちの演技も、音楽も第1級なのだが、それ以上のパワーを感じた。目が離せない。無駄や隙がない、考え抜かれた、そう黒澤監督の「七人の侍」を観てるような映画(決して途中でトイレになんか立てないし、テレビ放映の際に長いからどこをカットしましょう? と尋ねたTV局にカットするなら縦に切れと監督が言ったほど、魂が込められている)。

実話

実はこの映画、実話で、主人公の息子が父親から聞いた話を50年もあたためていて脚本にしたと知り、納得。全然知らなかったが、2019年のアカデミー賞の作品賞、脚本賞、助演男優賞もとった作品だった。

どこかで絶対に見た

声に聞き覚えがあり、この俳優、誰だっけ? とずっと頭の中で今まで観てきた映画の俳優をモンタージュ写真のように探していたのだが、最後のクレジットを見て、我が目を疑う。あろうことか、大好きな「Hidalgo(邦題はオーシャン・オブ・ファイアー)」のヴィゴ・モーテンセンではないか! 馬がたくさん登場する大好きな映画だ。Green Bookでは役作りで太っていたから分からなかった。このHidalgo という映画に登場するアメリカンペイントホースがとにかく可愛い。何年も前にこの映画のメイキングビデオを観て、撮影に5頭の馬を使って(ペイントホースの模様を描いてたのとか、メイキング観るととにかくすごいんです)、ヴィゴ・モーテンセンがTJという5頭のうちの1頭の馬と離れがたくて購入したと聞いて(下のビデオの9:39過ぎくらいに監督が語ってます)、ヴィゴ・モーテンセンの株価は私の中でストップ高。乗馬技術もすごい!

そして彼は「指輪物語」を読んだら、多くの人が好きになるあのアラゴルンを映画「ロード・オブ・ザ・リング」で演じている。

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水野晴郎じゃないけれど(古すぎて通じないと思うけれど)、いやぁ映画って本当にいいもんですね。あっ、でも昨日は日曜だったんだから、「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」で締めくくらないと。

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