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トッケビ

今年に入って土日をしっかり休めるようになり、はたと、週末や休日ってどうやって過ごすんだっけ? と半ば戸惑ってしまった。

冬は車の運転が下手な私にとって外出は得策ではない(特に遠出は禁物な)ので、部屋で本を読むとか映画を観ることくらいしか考えつかない。観たい映画も読みたい本もすぐには思いつかなかった(←世間の話題から取り残されている)。そんな時、昼休みに断片的に観た韓国ドラマ「真心が届く」が気になっていた。いつもニュースを見た後に、チャンネルを回すとやっていたので、いつも途中から見て、途中で消すというのを繰り返していた。

そうだ、これをちゃんと観てみようと思い、見始めたら、結構笑えて、韓国ドラマにありがちな、交通事故とか記憶がなくなるとかはなく、シンプルに笑えて楽しかった。一人で生活していると、なかなか声を出して笑う、思わず吹き出すと言うことがないから、週末の過ごし方として、これはいいぞと思った。日本とはまたちょっと違うファッションも楽しめた。

主演の男優も女優も良かったので、調べてみたら、二人が「トッケビ」というドラマでも共演していると知り、次の週末から、トッケビを見始めて、すっかり魅了されてしまった。

まず、映像が美しい(一番上の写真はトッケビのロケ地カナダのケベック)。そして音楽がとても良い。セリフもなるほどって思ったり、漫才のようにおかしかったり、韓国語の響きのせいなのか、とても軽快なラップに聞こえてきたりもするし(字幕見ないと何を言っているのかわからないからね)、ゆっくりだったりで(じらすくらいゆっくりで、次はこう言うのだろうと想像すると大抵外れるのは文化の違いなのか、私の感性の問題なのか)緩急がたまらなく良い。最近の映画って、女性が強くてストレートに思うことを言うセリフが多いように思うし、ハリウッドの映画はどうも怒鳴っているようなブチ切れているような会話の場面が多いと感じるのは私だけだろうか? 悲しい恋とか初恋とかって、なんか久々に触れた気がした。こちらもそこここで笑えるのが嬉しい。

そして思い出したのが冬のソナタだ。ヨン様旋風で、ヨン様ことペ・ヨンジョン来日時はデジカメの売り上げを押し上げたほどの女性パワー(しかも若い女性よりは熟女、とここでは表現しておく)が炸裂した。近年だと羽生結弦ファンのユズリストが近いだろうか。

調べたらヨン様は芸能界からは引退してハワイで奥さんと子供二人と暮らしているらしい。

冬のソナタも映像が綺麗で音楽が良かった。当時、勤めていた会社の通訳の同僚がどハマりしていて、冬のソナタを語りたいから、お願い、このDVDを貸すから観て、と言われて発売直後の前半のDVD一式を渡された。初めて観る韓国ドラマだった。

ハリウッドの映画のように、すぐに全裸のベットシーンが出てくるのとは違って、どこか安心して観ていられる。設定は山口百恵と三浦友和の赤のシリーズのドラマみたいだと思ったが、引き込まれて次から次へと観たのを覚えている。

その後、NHKのまずBSで再放送し、さらに地上波でも放送されると、ファンが増え続け、一大ブームになったと記憶している。(日本だけではなく、当時、出張したとき、台湾人のスクリーンセーバーが、冬のソナタだったのも鮮明に覚えている。)

ちょうど今、周りは雪景色だし、冬のソナタもトッケビも冬の場面が多いので、余計に親しみを感じるのかもしれない。

ネット配信だとCMはないし、次々に観られてしまうので、気づいたら、ずっと同じ姿勢で座って何話も立て続けに観ていた。これだけの集中力を他に使ったら、何かすごいことが起こるような気もするが、そもそも週末をのんびり過ごすために見始めたのだ。これで良しとしよう。

セリフは字幕を見ればわかるが、流れる音楽の歌詞がわからない。しかし今やYouTubeで日本語の歌詞付きで聞くこともできる。便利な世の中だなぁ。

おかげで週末を満喫しています。

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