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穏やかな日々に珍事というか怪事

草山

今日、今年初めて半袖で過ごしている。外は多少肌寒いものの、日差しも強く、周りの景色が半袖でOKと言ってくれている気がする。上の写真は先日の愛馬の様子。お世話をしてくれているMさんが刈り取った草を放牧地に山にしてプレゼントしてくれた。放牧地に戻す際、この山に気づいた愛馬は足取りが急に早くなり、私が引き綱を外すのももどかしく、なんならあの山にダイブしたいと、まさに浮足立っていた。毎日放牧地で草を食べているのに、山と盛られたいつもとちょっと違う草は別物なのかな。これ僕のだから、と睨まれてしまった。

仕事してる?

家に帰れば、仕事をちゃんとしているか、お目付け役よろしく、隣の牧場の馬がちょくちょく様子を見に来る。

さぼってない? とはなしかけてくるかのように、仕事机の真ん前にやってくる

魔法が解けた?

粕毛のロビンちゃん、だんだん栗色に戻ってきた。

まずは前方からのようだ
矢印の馬がGWの頃のロビンちゃん。首まで真っ白

たこ足

さて、こんな特にニュースもない穏やかな日々を送っているわけだが、昨日も自宅で働く私は、昼休みに庭の雑草を抜いていた(これまたなんとものんびりした日常)。牧場に囲まれているので、強い除草剤は使えないから、地味に雑草を根こそぎ退治すべく、土の中に鎌をぐさっと刺し、それを多少、土の中で動かし、何か根とおぼしきものに当たる感触があれば、引っ張り上げるという作業をしていた。これによって、これから出てこようとしていたスギナなどを除去することができる。その時、大小のミミズが一緒にお目見えすることもあるが、それにも慣れ、きゃ~と言った声も出さずに淡々と作業ができるようになった(実は虫が大の苦手)。

昼休みももう終了と思って、最後に刺した鎌に、何か生々しい、やわらかい感触があった。あれ、と思ったが、あまり考えもせずに引き上げて、姿を現したのは、なんと、たこの足ではないか!! その感触とか、出てきたときの見た目や予想外の物体だったことにショックを受け、もうすぐで叫びそうになってしまった。叫んだところで、近所迷惑になるほど、ご近所は近くないし、ほぼ馬しかいないわけだが、ここは自制心が働いたようだ。しかし心臓はバクバクである。

よく切断された死体の足を発見したとか、ニュースで流れてきたりするが、そんな感じの衝撃だった。なんで? 土の中にたこの足? しかも一部のみ?? もちろんゆでたものではない。生です。干からびて硬くなっている代物ではなく、やわらかい、生々しい感じだ。

確かに海は近い。朝晩、窓を開けてたら、波の音が聞こえてくる。もしかしたらカラスが打ちあがったたこを見つけたのかもしれない。カラス同士の争奪戦の末、ゲットしたのが足だけだった? しかしなんで土の中? カラスって土の中に獲物を埋めるのだろうか? それともキツネだろうか? キタキツネが我が家の回りを頻繁に通ってはいる。しかしキツネを浜辺とかで見かけたことはないし、泳いで獲物を獲るとは思えないし、たこがその辺にたくさん生息しているのも、打ち上げられているのも想像しにくい。頭だけ食べて、最後のお楽しみをとってあるのだろうか? 

あるいは犬だろうか? 毎日、家の前を通る犬がいる。もちろん、飼い主さんのリードに繋がれている。大抵、我が家の前を通って海の方へ向かうが、時々浜辺から戻ってくることもある。飼い主さんとは数回、会話をしたことがあるが、我が家で犬が何かを埋めるのを許すとは思えないし、第一、たこの足の埋めてあったところに犬が掘ったり歩いたりした形跡は全くなかった。

あまりの生々しさに、再度埋める気にも、拾う気にもなれず、さぁ午後の仕事だとばかりに、逃げるように家の中に入ってしまった。

一夜明けて

今朝、確認に行くと、すっかりなくなっていた。

下の写真、もしかしたらキツネの足跡かな、とも思うけど、わからん。現場には他に何も残ってないし、私に犬のような嗅覚があるわけでもないから、何ら手がかりになるものはない。この先何の進展もないまま、この怪事件(事件は大げさだから、怪事かな?)は迷宮入りだなぁ。まぁなくなったから良しとしようと思うものの、なんかモヤモヤする。

足跡?

とりあえず家に入ると、よく見かけることではあるが、カラスが庭を歩いていた。目で追うと、件のたこの足があったあたりで止まった。

たこの足があったあたりで止まった

埋めたものを探しに来たのだろうか? くちばしで土を右へ左へ飛ばしているようだ。

拡大しないと見えないと思うが、カラスが土を掘っているように見える

でももしかしたら、昨日、たまたまたこの足を見つけて、おいしかったから、2匹目のドジョウを狙ってきたのかもしれない。カラスなら、それくらいの知恵は働くだろう。

真相はわからない。それにどうでも良いことなのだが、アガサ・クリスティのミス・マープル の小説みたいに、穏やかな村の生活に突然起こる殺人事件のような衝撃があったわけです、私の中で。いやぁ何だか怖かった。しばらく庭の手入れ、したくない。

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