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手入れでほっと一息

今日は地元の人でも思わず嬉しくなるような素晴らしい天気だった。太陽は燦々とふりそそぐのに、風があってひんやりと冷たく、爽やか。日が沈んでからも、あまりの美しさにサンルームから夜の帳が下りるのを眺めた。

反省点はいっぱい

1人乗馬2日目。馬を馬場に連れて行き、入口を閉めてさぁ乗ろうとしたら、安全に乗るための踏み台を中に入れておくのを忘れていた。つないで置くところもないし、覆馬場は固定された柵もない。あそこは使えるか? ここはどうか? あたりを見渡し、なんとか踏み台代わりになりそうなところから、ようやく乗った時にはかなり時間が経っていた。やれやれ。

乗ってもどこか緊張している。愛馬の方も今日初めて鏡に気づき、自分にガンを飛ばしていた。驚いてパニックする馬でなくて本当に良かった。

練習内容は決して満足できるものではなかったが、反省点は明日からに活かすこととしよう。

手入れ

洗い場での手入れは4年間ずっとやってきたことなので、さほど問題なし。乗馬クラブとかでも、馬の上では緊張しても、手入れになると自然と笑顔になる人も多いのではないだろうか。私もこの手入れの時間が一番好き。500kgを超える大きな馬が、足にちょっと合図しただけで、ひょいっと足を上げてくれる。馬にしてみれば3本足での不安定なバランスになるのにである。

調教の賜物

これは実は調教の賜物で、仔馬の時に誰かが教えてくれたからこそできること。もちろん、削蹄や蹄鉄の打ち替えに必須の行為だから教えておかなければならない。

浦河にきて、生産牧場のスタッフの方から毎朝、仔馬のお尻の穴に体温計を差し込んで体温を計るのだと聞いた。そのために尻尾を触って、持ち上げてと、その一連の動作に早くから慣れさせる。病気になってから、初めて獣医さんが熱を計ろうとしたら、驚いて蹴るようなことがないためにもね、と。ちなみに、師匠の育成牧場でも、愛馬も含め、各馬毎朝体温を測って体調管理をしていた。

以前、TVで観たことがあるけど、キリンもいざという時に首を下げて採血をできるように笛を使って調教するのだそうだ(ハズバンダリートレーニング。Husbandaryは動物とかのケア、「畜産」みたいな意味)。大きな動物に小さな人間が医療行為をするって考えてみたら、大変なことだわね。

初めて手入れをした時に、大きな体を預けてくれたことに感動したのを覚えている。以後、足を上げてくれるたびに、小さな幸せを感じていたけど、今はこれまで世話をしてくれた数々の知らない方々、特に生産牧場の方に感謝を感じるようになった。

こんな顔でした

なんで写真撮るんだ!って怒っているみたいな顔。鏡の中の自分を見て、まさにこんな顔してたんです。

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今日も美味しそうに草を食べていた。

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