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阿蘇久住高原外乗

昨秋、忙しくて身動きが取れない時にメールで受け取った外乗ツアーの案内は、一度行ってみたかった久住高原のものだった。2月なら手元の仕事も全て終わっているはずだから、これはご褒美に行けということだな、と勝手に解釈し、1も2もなく参加申し込みをした。高原を馬で走ることだけを頭に描いて。

アクセス

考えていなかったのはアクセスだ。2月の冬道の運転は自信がないからバスを乗り継いで空港まで行かなければならないし(おかげで4時間はゆうにかかる)、新千歳から熊本への直行便が実はなかった。羽田や大阪まで一度飛んで、そこから熊本空港へ行かなければならない。結局羽田空港近くのホテルに前泊し、羽田から他の人々と一緒に参加するとにした。

寝観音

馬に乗る予定の久住高原は熊本と大分の県境で、熊本空港からは結構距離があった。天気に恵まれ、途中車を止めて、阿蘇山を眺めたのが、上の写真だ。左側のギザギザした山が顔で、丁度、観音様が寝ているように見えるという景色。この日はおへそのあたりから蒸気が上がっていて、へそで茶を沸かすの図になっていた。

カルデラ

熊本は幼い時に来たはずだが(写真があった)、全く覚えていない。見るもの全てが新鮮で、特に景色が日高山脈を望む浦河とも、浅間山を望む軽井沢とも、歩道橋や高層ビルから富士山を望む東京とも全く異なる。そういえば学校で習ったカルデラってこういうことだったのね。

野焼き

しかも山肌を覆う草が黄土色と特徴的で、これから野焼きをし、5月に草原になるそうで、早くも野焼きをしているらしきところから煙が上がっているのが見えたりした。

初日

到着した日の午後にはトレッキング。ウェスタンライディングなので、サドルも手綱の持ち方もいつもと違う。なので、まずは馬場で、馬の操作の練習をした。S字を通過したり、スラロームしたり、バックで2本の棒の間を通ったり、円の真ん中に馬を引いて行き、そこで馬の前に行って目を見て「動かないでね」と話して、自分は円の外に出ても、10秒間、馬がじっとしてられるかとか、円に戻って台がなくても、一人で馬に乗れるかとか、それと常歩競争もやった。ウェスタンの片手手綱に慣れるのにすごく良い練習だったし、初めての馬なので、どんな癖があるかを知るにも良かった。それと私はいつも一人で乗っているので、皆でワイワイ、とても楽しかった。

その後、360度見渡せる草原を走った。下の写真は駈歩した後の様子。とにかく景色がすごい。表す言葉が見つからないが、山の感じが、ちょっとグランドキャニオンみたいなplateau。稜線が平らな感じなのだ。

走っているところは撮っていないので、どんな様子かは、下の動画を見ていただけるとわかるかも。季節が違うので、印象は違うけど。

トレッキングが終わって水を飲んでいるところ。お疲れ様
2日間、私の相棒となったアパルーサのパティ

阿蘇くじゅう国立公園

宿は国立公園内のリゾートホテル。雰囲気がカリフォルニア州のヨセミテ公園のロッジのようだった。築30年だそうだが、バブルの頃に建てられたので、天井の高さや柱や梁に使っている木が贅沢。

部屋からの眺め。国立公園内だけに周りに溶け込むような造り
レストラン
食事がとても美味しかった

テーブルセッティングされたレストランで食べるのは久しぶり。浦河ではいつも一人で食事なので、あっという間に終了するが、馬好きの人々とおしゃべりしながら、ゆっくり食べる食事は殊の外、楽しく、そして本当に美味しかった。

ここを通ってお部屋に
本が読めるコーナー

コーヒー

部屋にはコーヒー豆とグラインダーが置いてあり、コーヒー好きにはたまらない。乗馬を終えて、部屋でゆっくりとした時間を過ごすことができた。コーヒーの豆を挽く時間はこれから美味しいコーヒーが飲めるという期待感もあるし、コーヒーのCMに出演しているような気分だった。(ダバダーって音楽が聞こえたような気がした。)

部屋は床暖房。高度があるので、普段はとても寒いらしい

2日目も同じようにトレッキングを楽しんだが、夜から激しい風雨で、3日目は乗馬はできなかった。

黒川温泉

わかっていたことなので、前日から予定を練って、3日目・最終日は黒川温泉へ行った。宿からは車で30分くらいだろうか。人気の温泉で、とても賑わっていた。韓国語や中国語(おそらく台湾の観光客)も随分耳にした。活気があって、なんだかワクワク。

夜はそこここがライトアップされて美しいという

温泉手形なるものを買うと、3箇所の日帰りでも入れる旅館のお風呂を選んで入れるのだ。ゆったり入れるように、来た人を無制限に通したりせず、定員を設けて、Maxでも5人とかにしていた。おかげで雰囲気を楽しみながら、温泉に入ることができた。

どこも趣があって素敵

2泊3日(私は前後に1泊ずつしないとならなかったので4泊5日)を満喫して帰って来た。


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