感謝の1年
雪の下の牧草を分け合う馬と渡り鳥たち。人間だったら、あっちへ行け、とか、私たちのよ、とか争いそうだが、寒さの中を生き延びるもの同士、今このときに食べられるものを食べられるだけ静かに食べる姿に妙に心打たれた。
1年
浦河に来て1年という時が過ぎた。ものすごく刺激的な1年だった。残念ながら、乗馬が劇的に上達するということはなかったが、でこぼこの道のりをなんとかここまで来た感じだ。
怪我もなく
今日も乗馬をしていて、愛馬が隣の放牧地で騒ぐ牝馬を気にして、走り出しそうになったり、いつも見ているはずの軽トラックがたまたま覆馬場の入口のところで愛馬と並走する形で通り過ぎたら、これまた興奮して(負けじと?)急に走り出したりと、危うい場面は日常茶飯事だ。それでもこんな時はどうすれば良いか、色々な方からアドバイスを受けてきたことで、少しは冷静に対処できるようになったのかなと思う。お陰様で、大きな怪我もせずにここまで来られた。(謎の突き指はしたけどね)
寒さにも慣れ
来たばかりの頃は、愛馬は寒さに慣れなくて、サンシャインパドックで1頭だけ震えていたのを思い出す。今ではすっかり慣れたのではないかと思う。今日は最高気温がマイナスの真冬日で、顔が冷たいと感じた(こんな時、マスクはちょっとした防寒具)。手が悴むが、軽井沢では洗い場も馬場も屋外だったので、手入れも乗っているときも、もっと寒くて手が冷たかったように思う。鞍の前橋の下に片手ずつ入れて、指先を馬の体温で暖めてもらいつつ、常歩でウォーミングアップをしていたように記憶している。
感謝でいっぱい
色々な方に支えられてこそ、今日まで過ごせたのだとつくづく思い、感謝の気持ちでいっぱいだ。そんな人々の顔を思い浮かべながら、私は支えてもらうばかりだなぁと少々情けなくなった。
寒いからこその一体感?
実は一昨日に給湯器の調子がおかしくなり、取扱説明書を取り出して読むとどうも外のタンクの灯油がそこをついているのではないかと思い、ガソリンスタンドにお願いして、小型タンクローリーで給油にきてもらった。
ほぼどこの家にもあると思われるタンクのことを気にかけたこともなかった。この機会にと、どうやったら空ってわかるのかなど、いろいろと教えてもらい、なんと給湯器も点検してくれた(ハクガンをはじめ、鳥の話もしてくれた)が、馴染みのない給湯器だそうで、タンクと給湯器の間のパイプにエアーが入ると抜かないとだめなのだが、よくわからなくてすみません、と言って帰って行った。(給油を頼んだだけなのに。お礼とお詫びを言うのは私の方です。)
大家さんに給湯器を設置した業者を教えてもらい、連絡すると、土曜だったにも関わらず、直せないかもしれないけど、お湯がなくちゃ困るよね、と言って様子を見にきてくれた。ここのエアーを抜くんだよ、と寒い中、タンクの下にエアーが入っているかどうかがわかるようになっている小窓みたいなところを見ながら、作業をしてくれ、おかげで大きな音をたて、エラーメッセージを出していた給湯器が静かに作動するようになった。
お支払いは? と聞くと、様子見に来ただけだから、いいよ、と帰って行った。
乗馬だけでなく、生活の面でも支えてもらうばかりだと思った次第。寒いときはお互い様って助けてくれたのかな。。本当に有難いことだなと、名前も知らない業者の方々に頭の下がる思いだ。
この1年、心から感謝の気持ちを持って日々を過ごせた、そして今もそんな日々であることがとても嬉しい。
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