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30cmのHair Donation

今朝、東京から浦河に戻ってきた。家に戻るこの道のこの地点で、あぁ帰って来たと心からほっとする。今回は帯広空港だったので、ずっと山側を通って運転すること約2時間弱。最後のこの道は坂を上がって、この地点で初めて海が見える。素晴らしい天気で、海の色が本当に綺麗だった。

1週間の仕事プラス週末には私用をたくさん詰め込んだ今回の滞在。中でも大きな変化となったのが、髪をバッサリ切ったこと。

Hair donation

コロナの最初の頃、私たちの仕事は突然、すべてがキャンセルになり、2ヶ月くらい、本当に全く仕事がなくなって、自分は社会に役に立っているのだろうかと思ったりした。そんな時、もう何十年もの付き合いになる美容師さんが、小児がんの子供のかつらを作るために髪の毛を伸ばして寄付できるよ、と声をかけてくれた。サラサラの美しい髪ではないのだけれど、量も多く、ヘアマニキュアはしているけど、染めていないので、私の髪でもOKとのこと。それならと意識して伸ばし始めたのが2020年。これまでの人生であまり髪を長くしたことがなかった。下の写真は伸ばし始めてそんなに経っていない頃。ちょっと伸びたなぁと思って撮った写真だと思う。


2021年1月

段々と伸びて、夏は結わけて快適だったが、冬は結わくと寒かった。ここ数ヶ月は髪を洗うのも、長くて絡まるので、慣れない私は密かに苦労していた。馬に乗るためにヘルメットを被るのにちょうど良いアレンジが難しくて(ピンをするとヘルメットに当たるのか、落ちてしまうことが多く、なるべくピンを使わないアレンジに日々挑戦するも)いつもうまくできなかった。今やYouTubeでもPinterestでもInstagamでも動画で見られるから、参考にしつつ自分で同じことをやってみるのだが、驚くほどできなくて、完成しても見た目が違いすぎて、笑うしかなかった。全くセンスなし。明らかに長さを持て余していたのだと思う。

髪の毛を寄付するためには30cmは通常必要だ。子供のかつら用は15cmで良いと言われたのだけど、結局30cm取れるまで頑張って伸ばし、今回東京で切ってもらった。

2022年10月

大体の長さで、これくらいのところで切るという印であり、束ねておかないと使えないこともあり、下の写真のように何箇所も結いてから断髪。

切った後、ワカメちゃんのようなvery shortでは辛いかもと、美容師さんが考えてくれて、切った後の長さも考えて、今回切るに至った。

毛の量が多いと思っていたけれど、案外切ってみると、使える髪はそんなでもなくて、私の髪だけでは、子供一人のかつらはできないのではないかと思う。かつら作るって大変なんだなぁと思った。どこかで役に立ってくれたら嬉しいな。

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