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⑥価格改正をするためにやるべきことを知る【値上げのタイミング】6-1

⑥価格改正をするためにやるべきことを知る
・値上げのタイミング6-1(この記事です)
・値上げまでの具体的な準備6-2
・値下げしたいときは?6-3
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第5回では

適正価格とは何か、
自分にとっての適正価格がどれくらいなのか

算出する方法を学びました。

本日は

⑥価格改正にするためにやるべきことを知る

という項目です。

適正価格を知ったら、今までの金額を価格改正しようと思うでしょうし、こういったタイミングっていくつかあると思うんだけど 、今日は価格改正のやり方について学びます。

まず一つ、安易にちょこちょこと価格変更というのはお勧めしません。
お客様へ与える印象を考えてみると

「なんでそんなにブレてるんだろうか?」「大丈夫なの?」「自分が購入した時よりもお安く(お高く)なるの?」
と不安にさせてしまいます。

金額って数字なので、作品に対しての自信も指標として伝わるし方針がわかりやすいんです。
ここでコロコロ価格が変わると、もろに作家の迷いを見せてしまっているということになります。

信頼を得るためにも極力お客様へ不安要素を与えない

この辺もビジネスマインドとして、大事なことだとわたしは思います。

だからそのための練られた価格表(オリジナル)なわけです。
きちんとした価格表作成が大事なのがわかっていただけるでしょうか。

第5回講座(前回)では

・自分の市場で立ち位置を確認しながら
・日常品か
・非日常品なのか
・基準を定め

価格を決めました。

トライアンドエラーの精神はわたしは好きです。ぜひあなたにも失敗を恐れずに進んでほしい。

ですが上記に限らず、見込みが外れることもありますね。
やはり大事なのは【大事なことを安易に決めないこと】だと思うのです。

値上げ・値下げに関しては

≪検証1・値下げの場合≫
○なぜ売れないのか。
○価格を下げれば解決するのか(売れないのが金額の問題なのか)
○他に方法はあるか

もしくは
≪検証2・値上げの場合≫
○なぜ稼働量に比べて、売り上げが成り立っていないと感じるのか(作業に無駄はないのか)
○それは値上げをすれば解決するのか
○ではそれはどれくらいか

値上げに関しては、苦しいのは現状キャパオーバーということもあり得ます。
お手伝いのバイトや、ネット上にある予約システムなどなどうまく使うと驚くほど楽になることもあります。こういった人件費や、システム契約費も盛り込んでお値段に反映させてみます。

≪シュミレーション≫
稼働時間を時給日給にしてみるというのもひとつわかりやすい方法かと思います。

例)
≪問題≫
稼働時間に対して、粗利が少ないと感じる。
そのために金額をあげて、かつ
稼働可能時間一日6時間から3時間位に減らしたい。

≪現状≫
制作やその他に充てられる日数は月に15日間
現在3000円で販売していて、仕入れ値1000円のアクセサリー
ブログなどの発信に1時間所要
2時間で作成できるのは1個・よって一日1個
分かりやすいように完全オーダー制とします。

≪改善≫
作品の制作以外にブログなどで発信していきます。
独自ドメイン300円/月
受注はメールフォーマットでの自動メール返信システム契約料 5,000円/月
時間/月の稼働時間で・15個/月
在庫 仕入れ値15,000円/月
とします。
月にかかる経費を20,300円として
経費の3倍を商品のお値段にしたときに4,060円となり
分かりやすく今回はこれがすべて完売しました、とします。

稼働時間3時間×15日の内訳は

時給902円という結果になりました。

このお値段はあなたにとって妥当ですか?
※これは目安ですし、実際にもっと経費はもろもろ必要ですよね。

シュミレーション方法はこの限りではありませんが、こんな風に判断してみます。


・値上げが必要な時

こんな時は値上げのサインです。

_______
行列ができている状態。
_______

これが値上げのタイミングだと思います。

・注文が殺到して制作が追いつかないくらい必死
・オーダー待ちのお客様が多数(3か月から半年まち)
・その割には売り上げとして成り立っていないと感じる

このケースは最初の価格設定が低かったために数個制作していればよかったときは、稼働時間はそんなにかからなかったけれど、人気が出たおかげで事業が回転し始めた時に労力が想像以上に大きくなってしまった。

「値上げしたら買ってくれる人がいなくなりそう・・・」
と思ってなかなか値上げできないという声も聴きます。

そうですね値上げしたら、あなたが心配されているようにお客様は減ります。

でもおめでとうございます!!

値上げはおこがましくも厳選する作業なのです。よりコアなファンが残るのだ、ということを頭に入れておいてください。

ご新規でもリピーターさんでも、【お値段で】選んでいたかたが減ります。

値上げしてもあなたのの商品が欲しい

あなたがそういうお客様を厳選させていただける時期が来たのですね。
作家冥利に尽きるではないですか!!

稼働時間が減り前よりも同じ売上か、よりによっては前よりも売り上げが上がります。

これはなぜかというと、稼働時間を減らすことで、よりひとつひとつの作業(作品づくり)に集中することができます。
より良い作品作りのために精神的に余裕をもって取り組めますね。

そして、製作と同じくらい大事な「発信」こちらを進めることもできますし
お客様へのフォローというのも余裕が出たため心を込めて進めることができます。

いいサイクルができてくるということですね。作家以外の方でもよりよいサービスのためにもこれは重要なことですよね。

次のテキスト「値上げまでの具体的な準備」に続きます。


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著・ふじなわまどか

日本キャンディブーケアレンジメント協会公式ホームページ


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