2021/1/24 母とアトピーのこと

 踊りを習っているのに、鏡が見れないのは致命的である。そのことについての指摘を受けて、思い切ってアトピーが悪かったころの名残で鏡が怖くて見れないこと、母親に「お前の顔が赤くなっているとイライラするんだよ」と昔言われたことなどを先生にお話した。人が聞いても結構な衝撃発言のようで、先生は相当びっくりされたようだった。

 私も最近でこそ人にカラッと話すことができるが、ずっと心の中で取り扱いに困っており人に話すなんてとんでもないことだった。親と一緒に暮らしていたころ、病院にかかるお金や薬代は、勿論、親持ちで治らないことに負い目や惨めさが心の中に渦巻いていた。母親からの「良くならないと親が病院に連れて行っていないと勘違いされる」というのも更なるプレッシャーになっており、まあ、そんな環境で良くなるがわけがなかった。

 私も大人になり母も同様に歳を取った。当時のことをそれとなく話したり、傷ついたことを伝えようとしたこともある。でも、コミュニケーションとして成立することはなかった。母は私の話すことを取り合わないし認めてくれないが、思うことはやはりあるようで罪滅ぼしらしきことをしてくることがある。でも大人になりたくさんの知識を身に付けた私は彼女にもう何も求めておらず、強いて言えば何もしないでいて欲しいというのが、やれることをやった現在の心境なのである。

 話は少し変わって、母と祖母の関係を見ていると、母は母で思うことや苦しいこと、どうしていいのかわからず不安なのかもしれないと感じるが、それはもはや私の課題ではない。自分の問題の解決を人に委ねようとするのが全ての問題の発生源なのかもしれない。

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