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コットンテール やっぱりリリーさんはいい

フロプシー
モプシー
コットンテール
ピーターラビットの姉妹たち
コットンテールって、
しっかりもののお母さんのもとの仲良し子うさぎ姉妹のイメージ

映画では
イギリスの風景が見れるのね
リリーさんと多江さんの夫婦役、楽しみ
リリーさんのトークショー付きなんてラッキー
そんな軽い知識で観た

現実を突きつけられながらもどこかファンタジーのようであり
でも決して「優しい話」ではなかった
それってピーターラビットのお話しにも共通する
掘って掘って掘った先にまだ続きがある
リリーさんが主演だものね
妙に納得した

多江さんを初めて見たのは2002年の子供のためのシェイクスピア
「ヴェニスの証人」のポーシャ役だった
目が離せなかった、舞台に引き込まれた、圧巻だった
明子はあの時感じた熱量のままだった
認知症は痛いのか!衝撃だった
認知症が進んでいく妻と傍の夫に瞬きすら出来ず観た

思い出す夫婦の日々〜出逢いから共に過ごした時間
キラキラした思い出すだけで幸せになれる時間を経て、
共に過ごした時間なのに
後悔、懺悔、焦燥、、、、
オープニングの兼三郎に胸が掻きむしられる
兼三郎は記憶の中、過去に生きる
明子のいない現実は意味がない
でも、明子のいないのが現実

「喫茶店の場面ね、ボクも好きなんですよ、あの場面いいですよね」
リリーさんにサインを頂いた時におっしゃられていた
内容はとてもシビアなのに2人の日常が凝縮していた場面
いちごショートケーキは今までの生活への訣別とこれから向かう未来

兼三郎が抱えている紅茶?クッキー?缶に明子という人物がよく現れてる
明子が亡くなった後は缶が明子自身なのだから
兼三郎が下げているJALの鞄も
小物使いにも意図が見てとれ、この辺りも聞きたかったと今更ながら思う

「彼(錦戸亮)は受けの演技が上手いんですよ」(リリーさん談)
スルスルと抵抗なく息子の慧の感情がこちら側に入ってくる
もどかしさや怒り、不甲斐なさ、悲しみの中に折れそうになりながらも
拒絶することに抵抗する
受け入れよう、理解しようともがく
彼が慧で良かった

兼三郎は自ら手を下したのか?
彼は自責の念に苦しんだのか?

彼は下せなかった自分を責め、自分が明子に何が出来るかに
一筋の光を見出した、と思いたい

明子も慧の妻・さつきも芯の強い女性だった
ピーターラビットのお母さんも強かったなぁと
ラストに出てきた湖水地方のうさぎを見ながら

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役のイメージが強いけど
トークショーに登壇したリリーさんはお洒落で、お話は面白いし
とっても素敵だった
ありきたりすぎるけど、素直な感想


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