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お金持ちになりたければ、絶対に知っておかなければならない大事な教え

タルムードのお話、君たちはとっても気に入ったようね。

一足先に冬休みに入った君の弟が、

YouTubeでタルムードのいろんなお話を見て楽しんでいるわ。


今、君たちの中でタルムードブームが起きているみたいなので、今回もタルムードで紹介されているお話について一緒に考えましょう。


「タルムード」がユダヤ人の知恵をぎゅっと集めた大切な書物であることや、この教えによって育ってきたユダヤ人が、どの民族よりも成功者が圧倒的に多いということはもうよく知っているわよね。

⇒「タルムード」ってなに?

そんなユダヤ人の知恵を学んで、君たちもかしこく・豊かで・幸せな人生を送りましょう。

大切なのは、物語を通して、君自身が一緒に考えることよ。

タルムードはただの読み聞かせの物語ではなく、自分の意見を考えて相手と話し合う、「議論」こそがそのポイントなの。

考えることは、確実に君の生きる力になるわ。


今回は、「金の冠をかぶった雀(スズメ)」というお話よ。

さぁ、しっかり君の頭をフル回転させ、想像し、考えましょう。


「金の冠をかぶった雀(スズメ)」のあらすじ


昔々賢者王ソロモンがいました。

ソロモン王は、鷲(ワシ)の背に乗って空を飛び、国の隅々まで視察してまわっていました。

ある日、ソロモン王が鷲の背にのって飛んでいると、体調が悪くなり鷲から落ちそうになりました。

それを見ていたスズメたちが、何百羽と集まり、ソロモン王が鷲の背中から落ちないように支えました。

これに感謝したソロモン王は、スズメたちに「お前たちスズメになんでも欲しい物をあげよう」といいました。

スズメたちは巣に戻り、大議論しました。

「いつでも身を隠しておけるぶどう畑」
「いつでも水が飲める池」
「いつでも食べ物に困らないよう野原に落穂をまいてもらう」

など様々な案がでたのですが、一向にまとまりません・・・。

そんな中、あるスズメが、「ソロモン王と同じような金の冠をかぶって飛んだらさぞかし誇らしく格好いいだろう」といったところ、全員が賛成し、意見がまとまりました。

スズメたちがソロモン王のところへ行き、「王様と同じ金の冠を雀全員にください。」と申し出ました。

それを聞いたソロモン王は「それはあまりいい考えではないから、もう一度考え直してはどうだ」と助言しました。

それでもスズメ達は「ぜひ王冠をください」と言いました。

「それほど言うなら仕方がない・・・」と、ソロモン王は、スズメ達に金の冠を与えました。


さぁ、どうして賢者王のソロモンは「良い考えではない」と言ったのかな?

君ならスズメたちの考えをどう思う?

君も、金の王冠が欲しいかな?


お話の結末を読む前に、一度よく考えてみましょう。


金の王冠をもらったスズメたちはどうなった?


ソロモン王から金の冠を授けられたスズメたち。

それはそれは大喜びで、誇らしげに大空を飛び回りました。


すると、今まではスズメに目もくれなかった猟師たちでしたが、金の冠をかぶっているために、国中でスズメが狩りの的にされるようになりました。


スズメたちのほとんどは撃ち落され、国中のスズメたちはとうとう最後の5羽になってしまったのです。

最後の5羽たちは、命からがらソロモン王のところへ行き「私たちが間違っていました。金の冠はもういりません」と言いました。


金の冠は取り外され、スズメたちは少しずつ平和を取り戻したのです。

そして何年か経った後、ようやくまた元の数に戻ることができました。


この「金の冠をかぶったスズメ」のお話はね、「宝物を見せびらかすと狙われて身を滅ぼす」という、大切なことを教えてくれているわ。


君がよく「僕は大金持ちになって、リムジンに乗って、大きな大豪邸を建てて・・・・」と夢を語っているけれど、それはスズメの「冠」にならないかしら?


人に見せた財産は、人に狙われますの法則


宝物を持っていると、人に見せて自慢したくなる気持ちはよくわかるわ。


大人だってそうだもの。


大きいお家を買って、いい車に乗って、ブランド物を身につけ、みんな財産を見せたがるわ。


だけど、賢者王ソロモンはこう思っているはずよ

・冠という財産を見せびらかす = 狙われる
・スズメは冠をかぶってもスズメ = 弱い存在

弱いものが強いものから奪われるのは世の常なのに、

自ら財産を隠さずに見せびらかすなんて

「狙ってください、うばってください」
と宣伝しているのと同じじゃないかしら?


それがとても愚かな行為だと知っていたソロモン王だから
「良い考えではないよ・・・」とアドバイスをくれたの。


スズメは言うことを聞かなかったから、結局大変な目にあって、仲間たちをたくさん失ったわね。


かしこい人は、決して見せびらかしたりしないわ
当然、見せびらかすための買い物もしない


それは、ソロモン王と同じように、
財産を見せびらかすことの意味を知っているからよ。


だから、自分の心の満足以外の目的、例えば誰かに自慢したいとか、
すごい人だと思われたいとか、
そういう目的で高価な買い物をすることは危険で無意味だということよ。


もちろん、高価な買い物自体がだめだということではなくて、
それが自分の心身を満足させるものであるかが大事なの


自分にとって本当に価値のあるものを選ぶチカラ


この「金の冠をかぶった雀(スズメ)」のお話はね、見せびらかして失敗したこと同時に、「自分の身にあった価値を選ぶこと」の大切さも教えてくれているわ。


もし、スズメたちが大議論した時に

「いつでも身を隠しておけるぶどう畑」
「いつでも水が飲める池」
「いつでも食べ物に困らないよう野原に落穂をまいてもらう」

のようなものをもらうことを決めることができていたらどうかしら?


また、王様が考え直すようにアドバイスをくれたときに、
これらの内容に変更していたらどうなっていたと思う?


「いつでも身を隠しておけるぶどう畑」
があれば、猟師や外敵から身を守って安全に暮らせたわ


「いつでも水が飲める池」
があれば、日照りが続いても水を確保して安全に暮らせたわ


「いつでも食べ物に困らないよう野原に落穂をまいてもらう」
を頼んでいれば、いつでもお腹を満たして幸せに暮らせたわ


自慢したいためだけに選んだ金の王冠から得られたものと、
もしこれらのものを選んだ場合に得られたもの


本当にスズメたちを幸せにしたご褒美はどっちだったかわかる?


結局は、自分の身の丈に合ったもの、自分にとって最適な価値を選ぶチカラ


無駄に欲張らないという教訓ね




金のスズメのようにならないように、

・財産は見せびらかさない

・自分にとって価値のあるものを求める

こういう考えを大切にしなくちゃね。


他のお話も、何度でも読んで、
しっかりと考えを自分のものにする事が大事よ

「魔法のザクロ」

「難破船の三人の乗客」




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