子供を正しく叱るコツとは?

子供の教育の中で最も難しいのが叱り方です。

「叱る」ことがやがて「感情で怒る」ようになりそして親は「歯止めがきかなく」なります。

注意がどんどんエスカレートして最終的にはヒートアップしてしまう。

こうなれば悪循環です。

子供のしつけがしつけにならない。

このような悩みは1日も早く手放した方がいいものです。

幼児教育をより効率的に進めるためにも、まずは子供を正しく叱るコツを覚え、環境を整えましょう。


子供は一回で親の言う事を聞いてくれるものではありません。

ですから何回かの猶予を与えてあげるようにしましょう。

さらに兄弟になると余計に言う事を聞いてくれないものです。

下の子は上の子が動くまで動こうともしないものです。


まず「反省場所」を作りましょう。

あらかじめ子供に「悪いことをしたらここに座る」ということを伝えておいて下さい。

これは部屋の一角でも、悪い事をしたら座らせる場所でも大丈夫です。

もちろん部屋に閉じ込めたりせずに親である自分から見える場所が理想です。

親であるあなたが正面に一緒に座ってあげてもいいでしょう。


一回目は、普通に注意してあげてください。

二回目は、少し口調を変えて言い、警告をプラスします。

三回目の言う事を聞かない時は、反省場所に連れて行きましょう。

人は起きてから寝るまでの間はずっと目を開き、考え、行動しています。

落ち着きがなかったり、集中して物事に取り組めない時は行動欲求が理性を上回っている状態です。

その行動欲求を1度止めてあげる事が重要です。

目を閉じて、心を落ち着かせてあげてください。


これは「なぜここに座らされているのか」を考えさせる時間ですので、長すぎる必要もなく、正座などをさせる必要はありません。

逃げたり、親の元に来たりしても必ずお仕置きの場所に戻しましょう。

その間は、口を聞かずにじっと待ってあげてください。

時間は2分から3分程度です。

仮に小学校に入学しているとしても長くても10分程度にしてください。

長ければいいというものではありません。


時間がきたら「何がいけなかったか」を自分の口から言わせてあげてください。

その時は、親である自分も座って同じ目線の高さで目を見て聞いてあげて下さい。

その後は「なぜ叱られたのか」をきちんと優しく話してあげましょう。

子供に頭ごなしに叱ってもなぜ叱られたのか理由がわからない時があります。

理由がわからないままに叱られて、泣いて、叱られてを繰り返しても何も前には進みません。

親の感情でヒートアップして怒るのはもっと良くありません。


叱った理由を言って「こうしたらいい」とアドバイスを教えてあげましょう。

子供が自分の悪い部分を理解したら、その時はじめて謝らせてあげて下さい。

その後は、抱きしめてあげたり、頭をなでてあげて理解したことを褒めてあげましょう。


ほとんどの子供は一度では言うことを聞きません。

人は誰しも何度か失敗してはじめて何がいけなかったを理解するものです。


理由もわからない子供を怒るだけでは、子供との距離ができてしまいます。

小さい時は叱ったり怒ったりが通用しても思春期になればそれは反抗に変わります。

幼少期のうちに良いことと悪いことをしっかりと教えていく事が子供の成長を良い方に伸ばしてあげることなのです。


はじめに、やってはダメなことのルールを作っておくと子供にもわかりやすいものです。

叱らない育児、生活が一番理想的な事なのかもしれません。

しかし、飛び出しなどの危険な事や、集団生活の規則を破ればしつけとして叱ってあげなければならないのが親の役目です。


ただただ湧き上がる感情で怒るのと、子供のためを思って愛情を持って叱るのは違います。

子供の危険を取り除く意味でも、子供の将来のためにも愛情をもって叱ってあげましょう。

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