親というしごと。

こんにちは。
オンライン子育てひろば「ママこぺる」スタッフの滝です。

ふと・・・
親になる前の自分のことを思い出して、
「ああ、なんて自由だったんだろう」
とか
「たまにはまたあんな風に、気ままに好き勝手にしたい」
とか
思うことありませんか?(わたしだけかな笑)

飲み会に気軽に参加したり
仕事帰りにふら~っとウィンドウショッピングしたり
休日いつまでも寝ていたり
いつまでも夜更かししていたり
時間も忘れて趣味に没頭したり

なんてことない日常だったあの頃が、今はちょっと、遠い。
あの頃の自分はどこにいっちゃったんだろう。

親であること、親になることは
いっぱんに、「仕事」とは見なされないけれど。

でも、親になることでガラリと変わるライフスタイルを考えると、
もしかしたらこれは一種のジョブチェンジだよな、と思う。

あたらしい仕事に就いたとき。
たいてい新人研修があったりして、やり方を教わって。
先輩に教わりながらどうにかこうにか仕事を覚えていって。
なんとなく慣れてきたかな、と思う1年目のおわり。
ずいぶんサマになってきたんじゃない?と思う3年目とか。

それに比べたら「親」へのジョブチェンジはずいぶん過酷だ。

新人研修は1週間足らず、内容もごくわずか(産院指導)。
先輩なし、メンターなし。
やっと仕事に慣れてきたと思ったら、仕事内容が大きくチェンジ。
そしてそれが24時間365日、ちょっと休憩、がないままに続いていく。

いったいいつになったら、
自信をもって「わたしは『親』です」って言えるようになるんだろう。

唐突なジョブチェンジによって、ぐらぐら揺れる「わたし像」。

もういい大人のはずなのに、
アイデンティティが揺らいでいく。

親になることは
アイデンティティの崩壊と再形成の過程である

アイデンティティ(自己概念)がどうのって、思春期の話でしょ?
って思うかもしれない。

でも実は、親になることでたぶんみんな、
多かれ少なかれアイデンティティの一部がぶっ壊れて、
そしてそれを「親としての自分」として再構築していっているんだと思う。

子どもが生まれる前のわたしが身につけた、
社会の関わりの中での自分の役割だとか、自分自身の価値についての想い。

子どもが生まれたことでガラリと変わるライフスタイル、
親としての役割をいかに受け入れていくのか
親であるうえでの自分、自分らしさをどのように形成していくのか・・・。

新しい職業の自分が肌になじむのはいつごろだろう

はじめて社会人になって職業をもったとき。転職したとき。

あたらしい「職業人としての自分」に慣れるのっていつごろだろう。

たとえば入社して3日目って、
職業人としての自分はまだアイデンティティとして確立していない。

人によって
それから職業の特殊性によって
その「肌になじむまでの期間」っていうのは違うんだろうけれど、
職業的同一性を得るのに
ある一定期間かかるのは間違いないと思う。

「親である自分」だっておんなじだ

そう思うと
子どもが生まれてしばらくのあいだ、

「親としての自分」に慣れなかったり
「親でなかったころの自分」が恋しくなったり

そんなの当たり前のことなんだな、って思う。

それどころか。
親っていう仕事は普通の仕事とはちがって、
日々業務内容が移ろいつづける。
「この仕事にもすっかり慣れたよ」と言える日はそうそう来ない。

だとしたら
「親である自分」が肌になじんでくるのには
それなりに時間がかかって当たり前、なんじゃないかな。


まあ、どれも人によってぜんぜん違う話なんだろうけれど。

わたしの場合、「親」になって、3年とすこし。
正直まだ肌になじみきっていないかなあ。笑

でも、もしも親になることがアイデンティティの再確立なのだとしたら、
それはあたらしい自分に出会えるってことで、
あたらしい自分になれるチャンスってことで。

親になるって、
子どもにとっての親になるってだけの話じゃないのかもしれない。

親もまた、日々、育っている。

ママこぺるではときどき、こういう話で盛り上がることもあります。
育児便利グッズとか子どもへの対応のコツとか、日々の育児に直結で役立つ話はもちろんですが、こういう心の持ちようの話だったり、子育てしながら感じていることだったり・・・。
思うままに書いていたら、今日はずいぶんぼんやりした話になってしまいました。読んでくださってありがとうございます。よかったらまたお会いできますように。(スタッフ・滝)


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