見出し画像

販売の極意

こんにちは
起業家専属ビジネスコーチ SHIHOです。

小売業時代、販売の現場に立ち、接客をする日々を9年間過ごしていました。

販売って、商品のいいところをお客様に知っていただくこと・・・。

ではないんですね。
販売の現場では「売る」ことは意識しません。
というか「売る」ことを忘れているくらいじゃないと売れないんです。

7月ごろから、受け持っていた部署では浴衣の販売を始めます。
で、お客様が目の前に来たときに、浴衣の知識を得ていたのでは間に合わないわけですよ。
当たり前のように、着付けの知識を持ち、浴衣の知識を持ち、それに必要な小物、履き物、などを調べ、売り場にある商品を覚え、知識として頭に叩き込んでおく。
それとともに、今年の流行なども抑えておければなおよし。

その知識があった上で、現場に立つんです。
で、お客様が見えたら、とにかく話を聞きます。
お客様は何を探して見えるのかな?お家に何かお持ちのものがあるのかな?
それとも新しく全てを揃えられたいのかな?
スタンダードな感じがお好きなのかな?
斬新な着付けかたをお好みかな?
というのをお話ししながら探っていきます。
(この時、お客様が最初に手に取られたものなども参考にしています)

で、お客様のご要望を全て伺った上で。

プロとして、何が最適かをお伝えさせていただいております。
もちろん、全てのお客様がそのご提案を採用されるわけでもありませんし、何処か一つ参考にしてくださる方もいらっしゃいます。
 
ただ・・・。お買い上げされずに帰られる方がほとんどみえませんでした。
その後、お買い上げいただいたお客様が、浴衣を着てお店を訪れてくださったことや、彼とのデートに浴衣を着て会いにきてくださったことなど、嬉しい時間もたくさん過ごさせていただきました。
(着物が乱れているのをお直しさせていただいたこともあります)
 

何より、販売する時点では私自身もお客様の未来に思いを馳せ、楽しませていただいておりました。
それもこれも、自分が持っている知識をしっかり棚卸し、見直し、準備を整えていたからに過ぎません。
 

売るときは売らない。
これはわたしが以前、ビジネスを学んだ師からいただいた言葉です。
 
売るときは、売らない。
これはどんな商品を扱う場合でも、どんなに高い商品だろうが変わらない
販売の極意だと今も感じております。

ではでは。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?