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風邪薬は風邪を治さない…じゃあ何のためにあるの?風邪の時の対処法は?

風邪薬は風邪のつらい症状を一時的に抑えてくれますが、根本的な治療はしてくれません。

(インフルエンザウイルスや細菌性のものなど一部治療薬はありますがここでは一般的な風邪についてのみ取り上げます。)

体の中に入った風邪のウイルスは体の免疫でやっつけるしかないので、1番の風邪に効くものは体力です。

それなのに色んな種類の風邪薬がありますよね。

どの風邪薬も風邪を早く治す効果はありません。

治してくれないのに何であるのでしょう。

答えは、辛い症状を和らげてくれるためにあります。

今は、少しでも風邪の症状があったら出歩かないで、休みましょうという感じになりましたが

少し前までは、ちょっとの風邪くらいでは仕事は休めないとか、今日はどうしても外せない用事があるなど、風邪は軽視されていました。

辛いけど頑張らないといけない、そんな多忙な人の体に無理をさせるための薬が風邪薬です。(本来は、風邪の症状がある間、辛い症状を軽減させる目的で作られたのだと思いますが、現実は…ということです。)

あとは、症状が強すぎてしんどいとき、

鼻がつまって息苦しい、横になっても頭痛がする、咳き込みが酷すぎるなど症状が強すぎて寝付けなかったら休むこともできないですよね。

咳のし過ぎで肋骨を折ってしまうこともあります。あまりにも症状が強すぎる時は、風邪薬を飲んだ方が体を休ませられることがあります。

しかし基本的に風邪の症状は、体内に入ってきたウイルスなどをやっつけたり、体外に追い出そうとする自己防衛反応なので、休めない又は水分すら摂取できないほどでなければあまり止めない方が良いです。

理想の風邪の対処法

1.ゆっくり布団で休む

2.こまめに少しずつ水分補給をする

です。

食事は食欲があれば食べれば良いし、無ければ無理する必要はありません。

食べられる場合は胃腸に負担をかけないように、消化の良いものを食べましょう。

食欲が無くて食べられない時の水分は経口補水液がオススメです。(例えばOS-1)

食べられる時の水分補給は水や麦茶などノンカフェインのもので十分ですが、経口補水液でももちろん良いです。

家で休めるなら熱があっても解熱剤は基本必要ありません。

ウイルスと戦っているために熱を出しているので、熱を下げてしまうのはウイルスに加勢してしまっているようなものです。

しかし、高熱過ぎて金縛りのように体が重くしんどいときは下げてあげたほうが体が楽になるので、必要に応じて解熱剤は使います。

次に

咳・鼻水の症状について

咳も鼻水もウイルスを体から出すためにでる症状なので、基本は止めない方が良いです。

でもしんどいですよね。

そんな時のオススメは鼻うがいです。

鼻うがいは滅菌された生理食塩水や鼻うがい用の液が売られているのでそれを使ってください。

鼻うがいは鼻の不快感の改善や咳、喉の痛みを和らげてくれることもあります。

鼻水は鼻から出るだけでなく、鼻の奥側から喉の方にも落ちてしまいます。

喉にたまった鼻水が刺激となり喉の不快感や咳が出ることがあります。

朝起きると、咳き込んで痰が出ると言う人は鼻が原因かもしれません。

咳止めをいくら飲んでも症状が良くならないという場合は、鼻が原因という可能性もあります。

この場合、痰だと思っていたものの正体は…鼻水です。

鼻うがいの主な注意点

1.鼻づまり時や炎症がひどい時は使わない

2.使用後、鼻を強くかまない

その他の注意点は鼻うがい液の使用上の注意をご確認ください。

1.鼻がつまっていると液が通っていきませんので上手く洗浄できません。

2.強く鼻をかむと耳に負担をかけてしまうので注意です。

鼻うがいは症状が軽いうちに使いましょう。

風邪の悪化予防になりますので、違和感がある時や風邪の初期に使うと良いです。

風邪の対処法まとめ

1.よく寝る!これが何より大事!

2.食べなくても良いが経口補水液はこまめに飲む!

3.鼻、咳症状の初期または違和感がある時は鼻うがい

4.うがいする時はイソジンは使わない

5.高熱や息苦しさがある、そして症状がひどい時は受診(ガンなど罹患している方は軽い症状でも主治医にご相談ください)

風邪は大体1週間〜10日、遅くても2週間で治ります。

3週間も続く場合は風邪ではなく他の病気の可能性があるので必ず受診してください。

以上。

4について

急にイソジンが出てきましたが…ここで補足します。

喉がひどく炎症している時にイソジンを使うと刺激になることがあります。

うがいしたい時は、うがいできる程度の温かさのお湯がオススメです。

炎症を抑える効果のあるアズレン(アズノールうがい液など)を入れてもいいですが、わざわざ入れる必要はありません。

5について

こんな時なので、感染症が落ち着くまでは、受診の前に電話して指示をもらってください。

オンライン診療をやっているところだったらオンラインで診てもらえます。ホームページなどで確認してみてください。

受診の時、かかりつけ医がいない場合は、耳鼻咽喉科がオススメです。

ゼェゼェするような時は呼吸器内科でも良いかと思います。

症状が酷い場合、可能性は高くないですが細菌性の可能性もあり医師の判断が必要になります。(この判断をする場合、耳鼻咽喉科や呼吸器内科の先生の方が専門なのでしっかり判断してくれることが多いです)

炎症がひどい時はステロイドの飲み薬や吸入薬が出ることもあります。

処方された薬は指示通りしっかり飲み切り、または使い切りましょう。

定番の経口補水液です。

本数は倍になりますが、24本入りの方が結構お得です。


近くのドラッグストアと比べて12本入りは高いですが24本入りは安いです。

ドラッグストアにプライベートブランドのモノが売られていることがあって、大抵プライベートブランドの方が安いです。お買い物の時に必要だったら見てみてください。

今はわざわざ買い物に行くのはリスクなのであくまで必要な時だけにしてください。

お子さんがいるご家庭では、急な発熱の対応ができるので、特に常備しておいた方が安心です。

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