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娘とマサルくん8。

今回のお話は
マサルくんと私のお話です

娘はマサルくんと別れてしまい
とはいっても
「友達」として仲良くしていく
という話になっていたので

しかし私はマサルくんとは
仕事仲間であるので
これからどうしようか・・・

娘は会わなくても
私は会わなきゃいけなくて
あぁ~職場って困るね
まさか、こんなことになると
考えてもみなかったので
私にしてはいろいろ甘かったな・・・

実はマサルくんは
ケガの後遺症の手術のため
娘と別れた後、入院予定でね
その前に1度だけ
バイトに来たけど
やっぱり私はまたしても!
温かく迎えて楽しく笑って
一緒にお仕事できたし
あれはあれ、これはこれです

バイトが入っていない時も
マサルくんは
用事を作っては職場へ来て
私の仕事上がりを待ってくれて
一緒に帰り道を歩きながら
娘の話をしたりして

マサルくんを
温かく慰めながら
いろんなアドバイスをしたり
別れたからこそ
娘とよりを戻したい気持ちを
どうにかしてあげたいと
最後まで責任感を感じて
私なりに一生懸命に
できる限りのことはしてあげて

私は私で
誰に慰められるわけもなく
自分で自分の心の傷を
癒していくしかないからね(笑)

マサルくんには
歳の離れたお姉さんがいて
姉弟のお父さんが違うことを
ここ数年で知ったという・・・
どうやら幼い頃から
やんちゃなお姉さんに
家族が手を焼きすぎたせいか
やっぱりどう聞いていても
マサルくんのお母さんは
いい子だったマサルくんより
お姉さんに構い過ぎたと
そう思わざるを得なくてね

家族仲良しで
大変良いご両親で
育ちの良いお坊ちゃんだと
思っているけど

マサルくんは
どこか心に隙間があって
まだ愛情が足りなくて
おそらく彼の周りの人達
全ての人達に対して
千本ノックをしていこうと
いつもスマホに来る通知が
気になって仕方ないことも
私が少し気になっていたことで
潜在的に寂しさを埋めるために
1人になりたくなくて
友達も家族も彼女も
みんなに囲まれていることで
彼のパワーになっている、
そう私は思っていた

我が家は、きっと
そんなマサルくんが
楽しく温かく過ごせる場所に
なるだろうと
信じて疑わなかったけど
私がハードルを下げすぎて
先日、ズルズルと2泊も
されてしまったんだけどね(笑)

しかし彼は
本当の意味で優先順位を間違え
一番大切にしなきゃいけない
つきあってる彼女がいるのに
元カノの葬式まで行こうとして
「いいひと」なんて
娘に言わせちゃったから
さらにマサルくん自身が
自分で心の周波数を狂わせ
次から次へと
バケの皮がはがれる展開に
なってしまったのもあるのね

いろいろと話しているうちに
「僕は自分より姉の方に
 いつも意識がいく母から
 愛されていないと思っていた」
そう話してくれて
私はとても悲しくなってしまった
世の中、いろんな家族家庭が
あるんだけど
愛し方がわからないとか
愛し方を間違えるとか
あるかもしれないけど

子供を愛せない母親は
基本的にはいないと思っていて
ただ、マサルくんにおいては
ご両親が共働きなので
寂しい時間が多かった分
マサルくんが望む愛情の器に
お母さんが注ぎきれなかった
ひょっとしたら・・・
そんな感じなのかな

そういえば
どこかで聞いたことがある話。

・・・出ました!うちのパパ!!

元夫の場合は立場が逆で
父子家庭だった父が再婚し
弟が産まれたことから
義母から冷たく疎外され
徹底的にイジメられたので
ずっと居場所がなく
周りの人達に依存することで
自己顕示欲の塊に
なってしまった人。

愛情が欠如している自覚もあり
いつまでも女のお尻を
追いかけていたからこそ
こうなっちゃったんだけど(笑)

でも私は元夫へ
他人は本当のことを
言ってくれないんだよ
家族が本当は一番なのよ
(独身においては彼女よね)
本当のことを言ってくれる人を
大切にしなきゃダメなのよ
だからこそ
厳しい話をしてくれる人は
本物なんだよ

そう話してきた結婚生活だけど
やっぱり元夫はわからなかった
わかっていたけど
最後は自分の欲に負けたのね
だから、もう好きにしなさい
と世に放った私がいたわけで。

何だか似て非なる話だけど
マサルくんを見ていると
いつしかパパが若かった頃を
思い出させられるような
う~~ん・・・困っちゃうねぇ~

マサルくんのお姉さんは
ずっと父だと思っていた人が
実は義理の父親と知ってから
荒れに荒れたそうで
だからこそ、マサルくんは
幼い頃から大人の顔色を伺い
どこか人懐っこく
世渡り上手風な人気者気取りで
どうにかここまで来たんだろうな

まだ若いんだから
今なら、今だからこそ
娘にはマサルくんを
迎え入れられる余力があるはず!

この子の手を引いて
マサルくんの手を取って
きっと家にいるはずの娘へ
私の力で
もう一度だけチャンスを
与えてあげて
我が家へこのまま
連れて行こうかと
勢いづいて一瞬本気で考えたけど
私にはできなかった
残念だけど・・・

逆に、心の中で
「今の私と会うのは最後です」
私は今も、明日も、これからも
何も変わらないけど
私がマサルくんへ
本気の温かい気持ちで会うのは
もう終わりにしなきゃね

ある日の帰り道、マサルくんへ
「手術、成功祈ってるね」
そう言って駅の入口で別れてね

階段を降りながら
もう私の思っていたマサルくんに
会うことはないかなぁ~
仕事仲間で
娘の元カレ=友達のお母さん、
としていかなきゃ
と改めて心に決めたのです

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