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まもられ。

今回は、新しい仕事と・・・
私のボヤキと、時々息子の
つまんないお話です

なかなか仕事が決まらず
正直、やりたい仕事というより
妥協の仕事を探し求め始め
そんな私は、焦りだし
気持ちが塞いでいたのが
およそ1ヶ月ほど前のこと。

今度こそ、もうダメかも・・・と
本当に思い始めだした時に
息子の知り合いの方から
「厨房できそうな人を探してる」
という話が舞い込んできて
『本当か!?』
即、面接の約束をして
仕事が(仮)で決まって
翌週からすぐに行っていた

その飲食店は
時に行列もできる人気なお店で
キッチンは仕込みから調理、
食材の管理まで基本1人で回して
洗い物までもやるというーー
とんでもない仕事内容でね

そりゃ~覚えることは
とても莫大な量で
時に10時間勤務超えで
休憩がないこともあるようなほど
労働基準なんちゃら・・・とか
思う人もいるかもしれないけど
まぁ、上手くできているんです
そこへ、行き始めていたけど
先に書いておくわ
“いつまで続くか、わかりません”

最初はとにかく必死にやってきて
仕事を覚えよう楽しもうと思って
頑張ってきたんだけど
ここ数日で話が変わってきた

実は、そこは
息子のバイト先の姉妹店。
キッチンの人が辞めてしまうと
後継者を探していたそうでね
仕事が少し慣れ始めたここ数日、
社長と共に勤務を始めて
これがなかなかの厳しさです

仕事が厳しいことは
今までどこへ行っても
いろんな形で経験してきたから
とてもわかっている
キツいと聞いていたんだけど・・・
体力的にはイケる
ただ・・・ま、厳しいです、非常に。

辞めたいとか、いつ辞めようとか
私にしてはめずらしく
そんな話じゃないんだけど
しばしば大声で怒鳴られ
間違えて怒られ
遅い!違う!なんで!!
私の存在はない、と同じでね
でも私はそれでも
食らいついていっているの

従業員のみなさんから
この人続くのかな?
と思われていたことにも
やっと気づいたのよね
続く、というよりクビ!
そう言われるのかな・・・
だったら気がラクなのかもね
今まで何人もの人が揉めて
そうであったのようにね

娘へ話すと、これまたシビアに
なめてんじゃねぇ~
甘えてんじゃねぇ~
1人前にもなってねぇ~のに
何が気に入らないのか?
グチグチ言ってんじゃねぇ~
仕事向かねぇ~メンタル弱すぎ
さすが娘、おっしゃる通りです
いつも通りの既定路線です

しかし、そこは息子。
「お前行ってねぇ~から
 そんなこと言えんだよ!
 行ってみろ!わかるから!!」
強烈な職場なのは確かにそう。

このところ食事が喉を通らず
食べたり食べられなかったりで
あんなに太っていた私が
前の仕事を辞めてから痩せだし
痩せの加速が止まらず
サイズで言うなら3サイズは
痩せたことになるだろうな
私は病気なのか?死ぬのか?
それほど今までが太りすぎて
しまっていただけなんだけど
いよいよ、もう少しで20代の
あの若かりし姿の後ろ姿が
見えてくるようなところまで来た

今の私は、とりあえずここ数日
誰とも会いたくなくて
話したくなくて
仕事以外、どこにも行きたくない
テレビも観たくないし
好きな歌も聴きたくなくなって
笑えなくなった
それって病んでるじゃん?
いや、そこまでじゃないけど
“無”の状態でいたい
殻に閉じこもりたい
何だかそんな感じでね・・・

そのキッカケが

先日、仕事から帰った私へ
息子から
「ママ。・・・・・何言われた?」
「え? いや、実はさ・・・・・・」
と、事情を話すと

『俺の母親を
     何だと思ってんだ!!』
と、手に持っていた物を
次々に壁に投げつけるほど
ブチ切れてしまい
いろいろ話していくうちに
「ふざけんじゃねぇ~!」
「俺はママがどれほど
 頑張ってるかわかってる!!」
軽く大暴れで
ワーワー泣き出してしまった
これほどにも息子が身体中で
感情的になるのは初めて・・・かな

姉妹店だから、社長も同じ。
だから多少、
話が息子の耳にも入るのよね
確かに、キッチン経験者の私へ
息子は頼まれて
話を持ち帰ったのよね
あまり気が進まず
一度はママが働く場所じゃない
と言ってくれたのもあったけど
行き詰まっていた私に
偶然のタイミングの話だったから
藁をもつかむ気持ちで
またしても覚悟して挑んだ、
ではあったんだけどね

『俺さ、ずっと我慢して
 頑張ってきたんだけど
 俺こそ辞めようと思う
 だから一緒に辞めよう』

今までは息子を
バイトへ行かせ帰る母として
時々、元気なく帰る息子へ
それなりに話を聞いていて
辞める?と言ったこともあるし
もう少し頑張りなさいね、とも
言っていた私がいたんだけど

今の私には痛いほど
頑張ってきた息子の気持ちが
わかりすぎているので
なぜ母親として
まだ幼い息子の気持ちを
もっともっと温かく迎えて
あげられなかったんだろうかと
ただただ申し訳ない気持ちで
いっぱいになっている

おそらく息子も
理解できるがゆえに
私の気持ちと自分の気持ちが
倍になって
悔しさがあふれているんだよね
わかる。
お互いね、本当にそう。

まだ仕事は始まったばかり。
始まったばかりの私へ
あの時、息子が
『ママさ、
 もう我慢しなくていい!
 ママの人生
 ずっと我慢ばかりしてきて
 もうそんなのいらないんだよ』
『俺も辞めるから
 ママも一緒に辞めよう
 次の仕事探してくれ』
そう言われたんだった

いやいやいや・・・
ちょっとね、わかるよ
その気持ちはわかるけど
ケンカして辞めたらダメ!
絶対にダメ!
一緒に辞めたらマズい!
でも、いいから先に辞めなさい
息子は辞めていい、もういい
どうせ後からママはクビになる
そうなれば、丸く収まる
逃げなくたって
どうせそんなことかもよ

いろんな話をしながら
時に言い合いになってしまい
『何で俺とママが
 こんなことで揉めるんだよ!!』
息子はずっと泣いていてね・・・

最近、クラスは違うけど
息子の仲良しのお友達が
学校で友達同士で揉め
理不尽な無期停学になり
仲間誰もが連絡が取れなくなり
そこからいろいろと
思うことがあるようで
運動会を終え、楽しかったのに
学校も慣れてくると
いろいろあるよね・・・
だから、息子こそも
ただでさえ息子なりに
ストレスを溜めていた
そこへさらに、この話だった

しかし・・・

“俺のママに何してくれてんだ”
“ママ、もう我慢しないでいい”
正義感の強い硬派な息子から
そう言われたことは大きかった
これまで、さまざまな状況下で
息子から守られ始めた私がいて
大きな声で叫ばれたこの言葉は
胸に大きく突き刺さったまま
いつまでも答えがでない

息子にそこまで言わせて
母親として
立ち上がれないはずがないだろう
自分と向き合うために
周りの全てが
目にも耳にも入らなくなった
どこまでできるんだろうか
どこまでやれるんだろうか
私に乗り越えられるんだろうか
横になり、
カチカチになりすぎた頭を
気がついたら眠ってしまったりで
時間だけが過ぎていくわ

長い人生を送ってきたけど
付き合ってきた彼氏や男友達、
結婚した夫からも
「俺の女に何すんだ」
「もう我慢するな」なんてことを
言われたことなんてなかった
初めて守られるということが
こういうことなんだと知り
衝撃的だった
またしても偶然、息子だった
ありがとう
ママは素直にうれしかった

息子がくれた母への愛情を
どう胸に刻んで
明日から過ごしていこうか
答えが出なさすぎて
ここへ書くことにしたわ
今日のお休みは
ずっとずっと考えていて
夜になってしまった
これからのことは
急がず一緒に考えよう
私にとっては
仕事のノートを読んで
復習しなきゃいけないことよりも
大事なことだった

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