ママがメンエス嬢になった日。②
※このnoteは私の実体験を元にしていますが、関係者に迷惑をかけぬよう事実とは異なるアレンジをしています。創作作品としてお楽しみくださいませ。
■すんなりと離婚話に応じる夫■
「別れればいいんでしょ」
何回かの押し問答の末、
観念した夫が吐き出した。
つまりはこうだ。
コロナ禍の在宅ワーク制度を利用し、不倫。驚いた事に相手は10歳も年上の独身女性。仕事が忙しくて、吐き出す場所がなかった。ちょうどよく自分に好意をみせてきた職場の女性と関係を持つようになった、らしい。
「別れればいいんでしょ。俺出ていくから、君は子ども達とここに住み続けていいよ。」と夫。
【なんなの?一体】
転職続きな夫の都合で、縁もゆかりもない地方に引っ越してきて2年目。引っ越して直ぐに3人目を妊娠出産。
まだ卒乳も完了してしていないぷくぷくの乳児。
イヤイヤ期真っ盛りでいつもぷりぷりしてる2歳児。
ママが大好きで人一倍甘えっ子の5歳児。
可愛い盛りの子ども達との生活、
完璧ではないけれど楽しくもあった家庭を
こんなにも、あっさり切り捨てようとする夫の姿をみるのが、心底辛い…。
しかも時はコロナ禍。
テレビでは、万が一家族に罹患させない為にと、車で寝泊まりする医療従事者さんの1日を追った特集が流れる…。
うちには赤ちゃんもいるのに…。どれだけ私が一生懸命に家中除菌殺菌しても、隣にいる人が日夜他人と濃厚接触してる…。
しかも、
超濃厚接触。
これが無理ゲーってやつか。
すべてが虚しくなった。
理解できたのは、
夫は私たちと離れても平気だということ。
私たち家族を守ってくれる存在ではないということ。
【私、どうすればいいの。】
ショックで息が苦しかった。
喉がぎゅぅっと締め付けられる。
考えなくちゃ。
考えなくちゃ。
子ども達を幸せに育てる為には、
どうしたらいいのかを。
考えなくちゃ。
考えなくちゃ。
私一人で…。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?