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文体の舵を取れ|練習問題②ジョゼ・サラマーゴのつもりで

ジョゼ・サラマーゴ、って、誰。
と、検索してみれば、「ジョゼ・サラマーゴ(José de Sousa Saramago 1922年11月16日 - 2010年6月18日)は、ポルトガルの作家・劇作家・ジャーナリスト。1998年にポルトガル語世界(ルゾフォニア)初のノーベル文学賞受賞作家となった」「しばしば長さ1ページ以上の長い文を書く傾向がある。段落は、通常の小説の章の長さに匹敵するほどである」(共にWikipedia)と、ある。1ページ以上の長い文を書く傾向がある、なるほど。

第2章 句読点と文法
〈練習問題〉ジョゼ・サラマーゴの気持ちで
一段落~一ページ(三〇〇~七〇〇文字)で、句読点のない語りを執筆すること(段落などほかの区切りも使用禁止)。

<練習>

ぼくは まめ だけどほんとうは てん っていうんだよねほんとはねだけどそのもっとのほんとうをいうとおぼえられないくらいのながいなまえがついていてそれがあんまりながいものだからだれのひとりもそれでよんでくれるようなこともなくってうまれたおひにちのいちがつとおかをあてたなまえの てん でいちにちおくれでうまれたくろくておおきいのはじゅういちのひつまりいれぶんのひのおうまれだから れぶん になってしろとくろとできょうだいのちぎりをかわしたぼくたちはとうきょうのはじっこのくそおしゃなさろんでいっしょにそだって れぶん ばっかりどんどんおおきくなるし もじゃくん とか もじゃこ とかつよくてすばしこいのとかうるさくてむちゃくちゃなのがどんどんやってきていっしょにいるのがしんどくなっちゃったぼくはちかくのしろいおうちにおとまりすることになってしんせつなおじさんがぎゅっぎゅってしてぽよぽよおなかにのっけてくれてぼくはおじさんがだいすきになっておなじだけぼくをすきになったおじさんがごはんいやいやのよわよわのぼくにふよふよごはんとかさくさくごはんとかちきんをたいたおだしみたいなものをすわせてくれてたりとかしておじさんのいうとおりにもぐもぐしてたらもりもりげんきがわいてちびちびだったけのやつもふさふさのふっかふかになっておんなのこたちにもてもてになってずっとここでくらしたらたのしいかなっておもってたらそこんちの まるか っていうちいさいやつに「あんたままこみたいなもんだからおまめね」「でもずっといなよ」っていわれてだからぼくは まめ でいることにしたんだ!

反則かもしれない。

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