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ヒデ(Hide)さんの闘病記です。
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2020年7月の記事一覧

「生き残った。」のか「死に損なった。」のか。

「生き残った。」のか「死に損なった。」のか。

発症したら10人のうち8人は亡くなってしまう。残る2人のうち1人は、食べ物を嚥下することが難しくなり言葉を失い、寝たきりになる場合も多い。最後に残った1人は、コミュニケーションが取れるような状態で生存できることがある。それが、「橋(きょう)」という脳の部位から出血した人のいわば「確率」だ。自分はその最後に残った1人になった。記憶、思考、判断力ともに以前と変わる事はなく、リハビリテーションを受けるこ

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闘病日記(12)メイバランス

リハビリを続けているにもかかわらず右手の機能が徐々に落ちてきていることを実感しながら日々を過ごすのは辛かった。そこに痛みと痺れ、一向に改善されない目の揺れ(「眼振」という)、何重にも物が重なって見える症状(「複視」という)もずっとあった。朝起きると嘔吐してしまい食事が全く取れなかった。後になって知るのだが言語聴覚士、看護師、介護士の皆さんはどうすれば少しでも食事が栄養が摂れるかを懸命に考え工夫をし

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闘病日記(11)「回復期」なのに…。

転院して1ヶ月半くらいの間は「散々な」日々だった。入院して初めて知ったが、病気には「急性期」「回復期」「維持期(生活期)」と呼ばれる時期があるらしい。発病して3週間ほど経過した「回復期」がリハビリテーションには最もふさわしい時期なのだそうだ。今、「回復期」にあたる自分は頑張らねばと気合を入れて転院をした。しかし1日目で出鼻をくじかれることになる。病室に到着するなり、院内でインフルエンザが流行の懸念

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