6月1日から営業を再開いたします。

令和3年6月1日からの池袋ジェイズ・バーの営業についてお知らせいたします。

酒類の提供を行い営業を再開いたします。

営業時間は13時から24時まで。これまで通り無休での営業となりますが、都合により6月13日のみお休みをいただきます。

感染拡大は大きな懸念材料ですが、このままでは当店の経営が立ち行かなくなるとの判断からの決定です。

よろしくお願いします。

池袋ジェイズ・バー

蓮村 元

以下、今回の判断の背景について説明させていただきたいと思います。
ご興味・ご関心のある方のみご一読いただければ幸いです。


まず最初に申し上げたいのは、このコロナ禍の中、皆さん既に自らのリスクについて考えながら行動していると思われることです。自分が感染してしまう可能性がゼロではないことを、誰もが理解していると思います。

それでも多くの人は仕事に向かいます。本当に「感染しないこと」だけを優先するなら「外出しないこと」が、そのリスクを相当な確率で排除できることは明らかなはずです。

もちろん、仕事もしないで生きていける人はほんの一握りでしょう。要するに、僕らは既に「感染しないこと」より「経済的損失を回避すること」を選んで行動しています。2年前と同じ感覚で毎日を暮らしている人は少ないはずです。

2年前に比べれば、リモートワークは増えたように感じます。それでも人は街に出掛けます。そして、それらのすべてが「不要不急な外出」でないことは明らかなはずです。

感染リスクだけを気に病んで、家に閉じこもったまま鬱々とした気分でストレスを抱えるなら、その方が免疫力を下げリスクが高くなるという判断もあるでしょう。そのような判断を僕は合理的と考えます。

もちろん、自分が「感染者」であることが判明すれば、「無症状」でも外出を諦め感染拡大防止に協力するでしょう。しかし、多くの人にとって、既に外出に対する不安は低下し、リスクを理解した外出も増えたということなのでしょう。

外出する時は必ずマスクを着用し、帰宅すれば手を洗い、訪ねた先で検温と消毒に協力する毎日です。そして、それらのことが感染拡大防止につながると認識し、他者と自らを守るためにも努力しています。

とは言え、その程度のことは「マナー」として広がってしまうのが、この日本という国なのかもしれません。コストを払えばリスク(不確実性)はある程度回避できるということです。

感染する可能性は、年齢や既往症によってそのリスクが一様ではないこと。また、一人暮らしであるなら、家族に感染させる可能性がゼロであることは明らかであり、それらのことを僕らはそれぞれが理解していると思います。

僕が一番疑問に思うのは、個人によってリスクが一律でないことを前提に、感染拡大防止のために、個人それぞれが「どのように」」「どの程度」「適切なコストを請け負うべきなのか?」を丁寧に説明する人がいないことです。

以前申し上げたことの繰り返しになりますが、僕にはこのような、主に飲食業だけを対象とした自粛要請が「一匹のゴキブリを駆除するのに、家を一軒燃やそうとしている」ように思えてなりません。

ベネフィットに見合わない過剰なコスト、あるいは行き過ぎた安全マージンのように思うのです。もちろん、感染拡大防止だけが目的で、目的のためには手段も選ばないと考える人にとっては合理的な結論かもしれません。

しかし、1年以上経って、僕らは何を学習したのでしょう?

さすがにここ最近は「ゼロコロナ」を訴える声は小さくなっていると思います。ただ、これまでの「コロナ優先」の対策によって、コロナ後の世界に必要な社会的インフラの多くを失いつつあると僕は考えます。

飲食業を生贄に差し出せば、安心が手に入る。
そういうことでしょうか?

日本の飲食業という社会的インフラは、ゆっくりと失われて行きつつあります。様々なご意見があると思いますが、多様な食文化の存在はこれまで多くのインバウンド消費の獲得に寄与してきたのではないでしょうか?

僕らはこれまで、そのことを誇らしく思って来ました。支払った金額に見合う通りの価値しか手に入れられない、大手チェーンの飲食店ばかりになってしまうことを(個人的には)望みません。

「人の移動に伴い感染が拡大している」という論があるなら、そこにはある程度の相関関係があるだろうと僕も考えます。しかし、飲食店を休業すれば人の移動は抑制されるのでしょうか?

もちろん、「飲食店を利用する」という目的を持って移動する人を減らすことには成功するでしょうが、その結果「どの程度感染者が減少したか?」を、科学的な根拠をもとに具体的な数値で説明なされたことがあったでしょうか?

確かに、飲食店で感染してしまったという事例はたくさんあるでしょう。しかし、最大の感染経路が飲食店での会食でないことは、統計データにより明らかなのではないでしょうか?

乱暴で不愉快な言い方になりますが「高齢者一律外出禁止」にした方が、よほど効果的な対策になるはずです。抑制したかったのは「人の移動」だったのであって「飲食店の営業」ではないはずです。

どうやら緊急事態宣言というものが「国民に外出をさせない効力を持つ」ものではなく、僕ら「飲食店経営者を取り締まるため」に使われて来たことは明らかなようです。

もちろん、移動の自由は憲法で保障された基本的人権です。しかし、営業の自由も同様に憲法で保障された権利です。

確かに、このような非常時には公衆衛生を優先し、国民の権利を制限するべきとの論があるなら傾聴に値すると思います。とは言え、その憲法自体が非常時に対応できない建付けであることが、話を循環論に陥らせているのでしょう。

現在、僕ら飲食店経営者は、いわゆる令和の「禁酒法」と「灯火管制」の真っ只中です。池袋の夜の街も閑散としています。これまでの経済活動が失われているのは明らかです。(*5月末時点での主観的な意見です)

呑んべえさんたちは夜の街を彷徨う「蛾(が)」ということでしょうか?

エサ(酒)と誘蛾灯(ネオン)を消してしまえば「愚かな蛾は集まってこない」ということでしょうか?

僕が不安に思うのは(もっと言えば恐怖に感じるのは)、そこに科学的な根拠はあるのか?ということなのです。

例えばですが、僕は何度も東京都の感染拡大防止協力金相談センターに電話をしてお話を伺っていますが、

Q:酒類を提供しないことで、感染者をどのくらい抑制できているのか?
との質問に彼らは答えられません。

つまり「禁酒法」に科学的根拠はなく、その効果も明確ではないということでしょうか?勘と雰囲気で決められた「禁酒法」と「灯火管制」により、僕ら飲食店経営者は自由を奪われている。そう言ったら言い過ぎでしょうか。

「安全より安心」という空気に僕は断固として反対します。

僕らの権利を制限しようというなら、そこに科学的な根拠を示して欲しいのです。納得すれば、僕も公共の福祉のために自らの権利を差し出そうと判断するでしょう。

僕が一番に嫌うのは、科学が風評に負けてしまうことです。

どんな方も同じだと思いますが、元来それが「自分のものである自明の権利」を犠牲にしよう覚悟を決める時、そこには「納得」が必要なはずです。「禁酒法」に科学的根拠はあるのでしょうか?


もちろん、飲食店経営者の経営状況も一律ではありません。東京都の場合、1日あたり4万円(かつては6万円)の休業協力金が支払われます。その金額が平均的な1日の売上を上回っている店もあるでしょう。

確かに、そこには不公平感が存在します。これまで1日平均4万円の利益を出せなかった店舗にとっては、過去最高益となります。しかし、その不公平感は東京都の不作為によるものです。

1年も時間があったのですから、もう少しきめ細かく濃淡を付けた給付にすることもできたはずです。他にもたくさんの「不作為」が見受けられますが、いずれにしても、そのことは僕ら飲食店経営者に如何様にもしようがありません。

東京都に僕ら飲食店の実情が理解されていないことは明らかでしょう。多くの同業者が、協力金の給付が滞っていることに怒りを感じています。このままでは、多くの飲食店が経済的に立ち行かなくなるでしょう。

4月12日〜5月11日までの1ヶ月間、緊急事態宣言に伴い休業に追い込まれた飲食店も多かったと思いますが、その期間の協力金の申請受付開始が6月30日からと発表されました。

僕らにとっては2ヶ月前の損失補填の申請が今月末から始まると言うことです。申請をしてから給付までどのくらいかかるでしょう?皆さんも「給付が遅れている」「給付まで3ヶ月かかった」。そんなニュースをご存知と思います。

「正直者が馬鹿を見る」世界など誰も望まないはずです。しかし「ルールを守れ」と要請する権力者の不作為と不誠実を知った時、それでも「正直者なら黙ってルールに従うべき」と思うでしょうか?

もちろん、休業するなら「その飲食店で」感染者が発生するリスクはゼロです。日々の生業を失うことに寂しさは伴うでしょうが、余裕のある経営者が休業を決めることに僕は異論はありません。彼らは「安心して休める」経営者です。

池袋ジェイズ・バーの場合、1日4万円ではまったく足りません。今年に入ってからは時短営業という不自由を味わって来ましたが、仕入れのペースは昨年と変わりません。4月、5月に至っては昨年を大きく上回る仕入額です。

昨年の春は現在より大きな不安を抱えていました。売上もなく日々キャッシュが減って行くことは僕らにとって恐怖でしかありません。

「重篤者が85万人、41万人が亡くなる感染症」という「専門家の予測」もありましたが、幸いなことにその専門家は予測を外しました。

当時は「ペストのように怖い」という意見から「ただの風邪」という極端な見解がありましたが、その頃は素直に「どうなるか分からない」との思いからの休業の決断をしました。

酒屋さんには本当に申し訳なかったと思います。その結果、昨年の4月、5月は仕入れを減らさざるを得ませんでした。

今後の見通しは明るいと言えませんが、1年前に比べ、その不透明感は薄らいで来ています。この状況が「あと3年続く」とは予測しませんが、でも、しばらくは営業に制約を求められる状態は続くとの判断はあります。

未来が見えないことに変わりはありませんが、僕らと酒屋さんは共存共栄の関係です。優秀な酒屋さんのアドバイスと商品がなければ、池袋ジェイズ・バーは成り立ちません。

結果として、休業を続けた今年5月も仕入れのペースは落としておりません。いや、むしろ前年同月の金額を大きく上回っています。


これまで何度も同じことを繰り返し申し上ていますが、

「人はウィルスだけでなく経済でも死んでいく」

僕はそう考えます。

感染症対策を優先することで、蔑ろにされて来た弱者がいます。

もちろん、感染して重い症状に苦しんだり、家族を失い辛い思いをなさった方々にとって、この感染症が恐ろしいものであることを僕は否定しません。しかし、
「感染による死亡者」も「自殺者」も、その命の重さに代わりはありません。

自殺者の増加は昨年から十分に予測できたことですが、最近何より悲しかったのは、コロナで療養中の方が職場や家庭で「誰かにうつしてしまったのではないか?」と気に病んで自殺をしてしまったとのニュースでした。

また、飲食業の求人状況は最悪と言って良いでしょう。昨年4月と比べ、特に居酒屋・バー業態は−54%という統計もあります。普通に考えるなら、失職すれば再就職は難しいということです。

今年3月後半時点での外食への支出が−24%という統計もあり、さらには4月の終わりから酒類の提供を禁止され、飲食店の利益の大半は削られています。経営者は頑張っても雇用を守り切れない状況であると言えるでしょう。

「コロナ禍はいつ終わるのか?」

その疑問に正確に答えられる人はいるでしょうか?

これまで予算も時間もありながら、医療リソースを増やすことより人の移動を抑制することを感染拡大防止対策として優先して来ました。それらの整合性から推論するなら、政府はワクチンによる収束を目指しているのだと思います。

もちろん、ワクチンには大いに期待しています。アメリカやイギリスの前例も心強いものとは思います。でも「いつ終わるのか?」との疑問に、正確に期日を決めて答えられる人はいないと思います。

科学的根拠に基づき「○月○日までに収束を目指している」というなら要請に従えたかもしれません。僕らが受け取った協力金は「要請に協力してくれてありがとう」というお金であり、失った売上に対する補償ではありません。

みなさん記憶にあると思います。
「勝負の3週間」
「拡大防ぐ最後のチャンス」
「瀬戸際の状況が続いている」
いずれも分科会会長の会見での発言の一部です。

僕らは「勝負」に負けたのでしょうか?「最後のチャンス」を逃したのでしょうか?「瀬戸際の状況」は今どうなっているのでしょう?これまでの対策が検証されたことはあったのでしょうか?

そして、最後の決め台詞。
「宣言解除は今まで以上に慎重に行うべき」
そうやってマンボウと緊急事態宣言は果てしなく、くり返されました。

少しだけ皮肉を言わせていただきますが、その科学的根拠を示すべき立場にあると思われる医師会の偉い方々は、100人を超える規模のパーティーを主催し、まぁ、お疲れも溜まっていたのでしょう。高級寿司店で女性とデートとのこと。

人の移動の抑制のために、僕ら庶民の気晴らしなど犠牲として差し出せということでなのです。馬鹿な庶民と違って、彼らには100人を超える集まりであっても、完璧に感染コントロールが可能で、気晴らしもOKとのことです。

自分の頭の悪さを申し訳なく思いますが、馬鹿な庶民を代表して言わせていただくなら、そんなあなたに「国民は疲れ切っている」などと同情されても、その言葉が全く力を持たないことは明らかです。

都知事はゆっくりと、これまでのように協力金を減額するかもしれません。時短、休業、酒類提供禁止より以上の「要請」が出るのかもしれません。次は何を要請されるか?戦々恐々とした毎日です。

6月18日、東京都からの発表によると「1日当たりの売上7.5万円以下の事業者」への6月21日からの休業協力金は日額3万円と決まったようです。

納得いかない思いの中、俯いたまま粛々と要請に応じた飲食店から潰れていくのでしょうか?「人の移動を抑制する」とそう決めたのなら、本来の知事の仕事は、頭を下げて十分な補償することではないでしょうか?

非常に個人的な見解ですが、僕は大阪府知事の吉村さんに同情的なところがありました。これまで彼は府民に頭を下げて来たからです。小池都知事の都庁舎での定例会見と違って、彼はワイドショーに出て矢面に立ちます。

しかし、そんな彼も「休業要請に応じたところを『潰さない』とは言えない」とワイドショーで発言したそうです。誰も僕らに「安心して休業して下さい」とは言いません。飲食店を悪者扱いしているにも関わらず。


出口が見えない状況です。

出口が見えないなら、出口は自分で作るしかありません。

そう考えて営業再開を決めました。「コロナ収束」は予測がつきませんが、「ジェイズ・バー終息」なら予測ができます。「コロナ収束」より「ジェイズ・バー終息の回避」を優先させて頂くということです。

僕は思います。そして、訴えたいのです。僕らが支えてきた「庶民の暮らし」があったのではないでしょうか?飲食店経営者の皆さん、自分の店の客席に笑顔が並ぶことを誇らしく思ったことはありませんか?

日本人の大半は庶民なはずです。仕事を終え、食事をして酒を共にし、心を通わせ、そこに愉しみを見出し、「さて明日も仕事をするか」。それが普通の庶民であり、経済を支えて来た主体です。

そういう意味でいうなら、僕は代表的な庶民です。エリートの皆様が「それらを指導て来たのは我々だ」と言うのは勝手ですが、この国の内需依存型経済を動かして来たのは僕ら99%の庶民なのです。

そして、飲食店を利用して来たお客様の皆様、感謝をしてお会計を済ませた経験はありませんか?どうでしょう。あなたは今、そのお店を利用できないのではないでしょうか?

僕は僕らの提供するサービスの価値を認めていただいたお客さんから、その対価をいただくことに喜びを感じる経営者です。

僕らと皆さんの繋がりを絶つことは簡単です。とは言え、誰かが退場すれば、また、新しいプレーヤーが現れるのでしょう。

だけど、一度失われたその店との繋がりを元通りにすることが、とても難しものであることはご理解いただきたいと思います。



僕の営業再開の判断に批判的・否定的な方にお願いいたします。

あなたが来店しなければ、あなたが「池袋ジェイズ・バーで感染するリスク」はゼロです。あなたが他の場所で感染なさらないことを心から祈ります。

僕らの仕事は「来た人を愉しませる」ことです。あなたがジェイズ・バーに来店し、心安らかでないなら、納得のいかない方にご来店いただくのも心苦しく思います。お互い距離を置くのが良策と思います。

もちろん、納得のいかない方が池袋ジェイズ・バーに批判的な言説を流布することを僕は止められません。どうぞ、ご自由に発言なさって下さい。ただ、僕は守るべきものを守るために戦っているとご理解いただければ幸いです。

6月からは、当店を必要とするお客様に愉しみを提供するため、かけがえのないスタッフの暮らしを守るため、これまで互いに良好な関係を築き上げて来た酒屋さんに貢献するため、いつも通りに近い形で営業を再開いたします。


さて、ここからは上記ご理解いただいたお客様、「それならば伺いたい」とお考えの皆様にご案内とご協力のお願いです。

まずは当店の感染防止対策から説明いたします。

これまでご来店のお客様には概ね了解済みのことと存じますが、入店時の検温・消毒をお願いしております。

5月の休業期間中にカウンター席のパーテーションを設置いたしました。少し窮屈な思いをさせることと存じます。ご了承ください。

また、トイレでの感染防止に少しばかり気を遣っております。
・トイレ使用後は蓋をして流す

・トイレを出たら客席に戻る前、扉を開けたら手の消毒
その2点ご協力ください。


ウチのような席数の少ない飲食店ですので、ご来店の多くのお客様の「共用部分」はトイレであるとの判断からの対策です。

これまで通り、無休での営業ですが、6月13日のみ都合によりお休みをいただきます。

当面の間、営業時間を13時から24時までとさせていただきます。このような状況下ですから、店主である蓮村の判断にて変更させていただくこともあるかと思います。そんな時には、再度改めてご案内をさせていただきます。

また、当面の間、池袋ジェイズ・バーの営業時間を「2部制」とお考え下さい。

① 13時から20時まで

② 20時から24時まで

①と②のどちらも、13時〜24時まで「営業中の全ての時間」酒類の提供を行います。ご心配なく。営業時間中はいつでもウイスキーが愉しめます。

ただし、13時〜20時までは「3名様以上でのご来店をお断り」とさせていただきます。「1組2名様まで」でのご来店限定とさせていただきます。

また、20時から24時までは「看板を出さずに営業」とさせていただき「おひとり様」のみご来店可能です。「2名様以上でのご来店をお断り」とさせていただきます。

不特定多数のお客様を受け入れれば、恐らく確実に売上は上がると想定されますが、他の店舗が休業であることを考えるなら、特に深夜のお客様のリスクが高いのではないだろうかとの判断によるものです。

「ウイスキーを愉しみたい」というお客様、つまり「当店を必要とするお客様に愉しみを提供する」ことに今までよりも注力することで、リスクを下げられるだろうと判断しました。

「ウイスキー以外の飲み物を提供しない」ということではありません。静かにウイスキーを愉しむお客様に優先的にご滞在いただくことで、大騒ぎすることを目的に来店するお客様を排除したいとの考えです。

ウイスキーが僕を興奮させることは否定のしようがない事実ですが、ウイスキーで興奮した僕は、必ずしも大騒ぎする訳ではありません。池袋ジェイズ・バーに
ご来店いただくほとんどの方も同じだと実感しています。

そうご理解いただける皆様には「騒がしい」と「賑やか」の違いは明らかと思います。そして、このような時期には、その違いを理解していただける皆様にお集まりいたけることが、何よりリスク回避につながると判断しました。

そんな皆様に「おひとりづつ」お集まりいただき、「賑やか」というより「にこやか」に落ち着いて談笑していただければ幸いです。

こんな時期ですから、深夜まで看板を出し、「あの店は酒が飲める」との評判も立てば、乱暴な酔客も集まる可能性があります。それは、先ほど申し上げた「池袋ジェイズ・バーを必要とするお客様」ではないと僕は判断しました。

まず何より、体調がすぐれない時、あるいは発熱がある場合はご来店をお控えください。その上で池袋ジェイズ・バーを必要としたなら、お気軽にご来店ください。深夜でも、おひとり様なら大歓迎です。

看板を下げての営業ですから、当店を知らない方が来店する可能性は低いでしょう。乱暴な酔客がいれば蓮村と隼也君が注意を促しお帰りいただきます。店主のお行儀の悪さは何より改善の難しいところですが、京子ちゃんに牽制させます。

もちろん「感染対策は万全ですので安心してご来店を」とは言えない状況です。それでも、池袋ジェイズ・バーを必要とするお客様のために営業再開を決意しました。

ご自宅に帰られた後、ご家族を感染させない努力も含め、皆様のご理解・ご協力をいただきたくお願い申し上げます。

池袋ジェイズ・バー

蓮村 元


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