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29周年の池袋ジェイズ・バー

本日、池袋ジェイズ・バーは29周年を迎えます。

長きに渡り店を続けられたのも、ひとえに来てくれるお客様がいてのこと。日頃よりご愛顧いただき本当にありがとうございます。

毎年、この日を迎える度に、少し身の引き締まる思いになります。開業したばかりの頃は「来年も周年記念日を迎えられるだろうか」と不安になったものですが、29年続けて来ても当時のその不安な気持ちは鮮明に蘇ります。

その気持ちを思い出し、丁寧に取り扱い、まだ何かできることはないか?と問い続けながら29年の歴史があります。

本日も身の引き締まる思いで店を開けますが、何か特別なことがある訳でもなく、少し混雑しているでしょうがいつものジェイズ・バーです。

バーというのは特別に大袈裟なものではないだろう。というのが僕の考えです。皆さんの日常の中にありたいとも思います。人にはバーに入るまでの時間があり、バーを出た後の時間があります。そのふたつの時間の緩衝材のようなものになれたらと願います。

ウイスキーを飲み始めてからもう40年近い時間が流れました。ウイスキーに関心を寄せる方が増えて来たことを素直に嬉しく思います。若い人たちにも多くご来店いただくようになりました。自らの使命として、ウイスキーの未来を支えるためにも、未来のある若い飲み手に愉しみを提供するのも責務と感じております。

人と人を繋ぐのもウイスキーの役割でしょう。長くウイスキーを扱う仕事をしてきて、ウイスキーには人に共感を与える手段という側面があることに気付きました。

人生も後半になり、国内の蒸留所の活発な動きにも注目しております。
これからも気になる蒸留所を足繁く訪ねていこうと思います。
豊かな未来を愉しみたいものです。

まだまだ楽しい時間は続きそうです。
末長いお付き合いをよろしくお願い申し上げます。


池袋 ジェイズ・バー
蓮村 元

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