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ちりを狙え!

 
 言うまでもなく、おちりが大好きだ。

 鳥さんのもっふもふのおちりはもちろん、犬猫のおちりも大好きだ。
 しかしおちりなら何でもいいという訳ではなく、さすがに魚類や昆虫のおちりでは萌えない。「もふもふ」という要素が欠けている場合、萌えづらいのではないかと思われる。

 それでも「おちりだよ」と見せられたりなどすると、反射的に「いやーんおちり💕」と軽く萌えてしまうのは、もはや職業病なのか、天性の「ちり感受性」によるものなのか。
 つまるところ、ちりグラファーという職業は、私にとって天職なのだと思う。

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 もちろんいちばん欲しいおちりは鳥さんなので、イタリア人男性が、「女性がいたら口説かねば失礼だと思う」という逸話と同様、どんな鳥さんでも、おちりを狙わねば失礼だと思い、カメラを向ける。中にはカメラを怖がる鳥さんもいるので、もちろん深追いはしない。あわよくばいいちりが撮れたら嬉しい、くらいの気持ちである。そうでなくてはちりグラファーは務まらない。
 執心しつつ、「撮れなくても仕方がない」という心の余裕があってこそのちりグラファーである。

 要するに、私はおちりが大好きだ。
 だから私はいつも、おちりを狙っている。
 そういう訳なので、どうか気を付けて欲しい。君のおちりも狙われているかもしれない…

 (※注:人間のおちりには興味がありません)


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