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「おちり」と「オチリ」

 日本語表現には曖昧な部分が多いが、その寛容さが表現の幅を広げてくれるという一面もある為、曖昧であることに不都合を感じる場面があることも否めぬものの、総合的に見ると、それほど悪いことでもないように思う。

 さて、「おちり」という言葉は、そもそも正式な語ではないので、どう表記すべきか、という決まりはない。ローカルルールで受験生を悩ませることもない。
 ということは、どう表記しようと自由なのだ。
 この場合、選択肢は2つ。ひらがなで「おちり」とするか、カタカナで「オチリ」とするか…。

 ということで、私はあえて、「おちり」と「オチリ」を分けて使いたいと思う。そこに明確な意味を(あるいは意図を)持たせたいのだ。
 
 ひらがなは曲線的で柔らかい印象を与える為、もっふもふなら「おちり」。
 カタカナは直線的でやや硬い印象を与える為、緊張等でシュッとしていれば「オチリ」。

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 私は普段、もっぱら「おちり」とひらがな表記を好んで使うが、それは我が家のきみちゃんが常にもっふもふで、かつ、私ももふもふのおちりが大好きだからである。
 むろん、「おちり」も「オチリ」もどちらも好きだが、より大好きなのは「おちり」である。
 なぜなら、「おちり」の方がよく臭うからだ。羽がふわふわっと開いている程、独特の芳しいインコ臭がよく広がる。つまり、「オチリ」より「おちり」の方がくちゃいのだ。

 くちゃいもふもふのおちりに鼻を突っ込み、大きく深呼吸…これぞおへんたいの醍醐味なのだ。

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