フォローしませんか?
シェア
夕方。 観光スポットにもなっているバルチャルシア広場の水飲み場で真結さんと待ち合わせた。 彼女が来る前に広場を囲むように立ち並ぶ土産物屋を眺めていると、弾丸の薬莢のキーホルダーが売られていて驚いた。 紛争で実際に使われたものなのだろうか。 珍しいけれど買おうかどうか迷っているうちに、背後から声をかけられた。 「春彦さん、お待たせしました」 僕は彼女の姿を見て驚いた。 先程までバックパックを背負っていたTシャツにパンツ姿を打って変わって、黒いワンピース姿だったからだ。