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細かい仕様を広めたい#1 配置学

今更他人には聞けないが知らないと何点も損してしまう小難しい細かい仕様のお話。※説明画像に《エンドレガの幼虫》がベース1点の頃の画像を使っていますが理論は変わらないので気にしないでください。

去年末に作ったグウェントクイズはなるべくクドくならずに楽しく仕様を伝えられれば良いなと思って作ったものでしたが、ここでは説明ばかりのクドクドとしたものになります事をご容赦ください。文章下手だし。長ぇ。

「真・アビリティの発動順」について

ある程度知っている人なら「あぁ、Zの法則の事か」と思うアレの事ですが今回はこれに敵陣を足したものの話となります。

おさらいとして「Zの法則」とは。
その名の通りアビリティの発動はZの順番で処理されるというものです。

説明

上の画像のようにアビリティは【前列左から右、後列左から右】へと順番に発動していくのですが、この仕様の事を通称「Zの法則」と呼んでいます。

それを踏まえて上の画像で1つ、大きく配置が間違っているものがありますがお気づきになられましたでしょうか?《ボッチリング》ではありませんよ。


はい、そうです《走行馬車》の位置です。
なぜならもし相手に《レダニアの射手》のアーマーをはがされた場合、次のターン終了時に「Zの法則」により、先に《レダニアの射手》の「防塞」によるチャージ増加判定が入るが0アーマーのため増加無し。
その後に《走行馬車》によりアーマーが付与される。という形になりますのでダメダメですね。

《走行馬車》《レダニアの射手》という並び順なら《レダニアの射手》のアーマーをはがされたとしてもチャージ増加判定より先にアーマーが付与されるのですぐにチャージがもらえます。

こういった風に適当な配置では何点も損してしまう。それを気を付けるためのお話です。

「Zの法則」余談編 《オーベロン:征服者》は成長より左前に置け!

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こんな配置をしてしまい、ここで手札からベース3点の《ワイルドハントの戦士》をプレイすると・・

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 右の《ネッカー》だけが成長!?
 そう、これも「Zの法則」のせいです。
1.左の《ネッカー》の「成長」→
2.《オーベロン:征服者》の「ワイルドハントブースト」→
3. 右の《ネッカー》の「成長」→
という順番で処理されていくので、左のネッカ ーはオーベロンブーストの恩恵を受けてない3点の戦士が置かれた判定になり成長せず、右は恩恵を受けている4点の戦士が置かれた判定となり成長した・・と言う事ですね。ちなみに、

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ここで手札からベース5点の《ナグルファーの作業監督》を後列にプレイ。

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やはり右のネッカーのみ成長。
つまり重要なのは「成長」持ちのユニットと《オーベロン:征服者》の位置であり、後からプレイするカードの位置は関係ない、という事です。
とにかく、《オーベロン:征服者》は「成長」より左前に置きましょう。

本題:敵陣を含めた配置学

上でおさらいした「Zの法則」ですが実はこれ厳密に言うと間違いで、確かに自陣だけを見た場合Z順で発動しますが、敵陣を含めたアビリティの発動順はこうなります。

画像2

こうです。
ん?相手の列に優先度があるのに何か意味があるのかって?
上の画像で出た《テメリア軍の鼓手》や《アンナ・ストレンガー》が相手陣にあったとしてもこっちのターンでブーストするわけじゃないし・・。

これがあるんです。

いくつかありますが(後述します)一番よく見かけるのはおそらく
悪名高きスケリッジエンジン《アン・クライトのロングシップ》でしょう。

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え?じゃあもしかしてこいつがいると戦力値1のユニットは後列に置くと何も出来ずにやられちゃう・・!?

いいえ。安心してください。もし《ドゥードゥー》や《ネッカー》を後列に置いたとしても《ドゥードゥー》は変身した後でダメージを受けますし、ネッカーは1体残ります。

なぜなら「Zの法則」以前に「配備効果」が最優先されるからです。

じゃあ何がまずいのか?答えはそう、「成長」です。
普段あまり意識していませんが「成長」も立派な「アビリティ」なのです。

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この配置の時に2点の《狼の群れ》をプレイすると・・・

画像4

ドン!まず2点の狼がプレイされた事により自陣前列のネッカーが成長!
そして・・先ほどの優先度の通り狼にロングシップの1点が入り・・
後列の幼虫が成長していない!!これはまずい!!2点の損です

この後、前列に狼をプレイしても・・

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やっぱり成長しない!!これはつまり自陣後列の幼虫の成長アビリティ敵陣前列のロングシップのダメージアビリティより優先度が低いから起こるのです。この画像からもわかる通り、《狼の群れ》のプレイ位置は関係ありません。あくまで「成長」の位置が問題。

 「成長」が発動する前にロングシップのダメージが入った事で《狼の群れ》が1点になっちゃったので成長しない・・というわけです。

ではモンスター側はどうすればいいのか?
簡単な話、成長は全部前列に出せばいいのです(暴論)

もちろんイャーデンやイグニの危険性があるのでそんな簡単な話ではありませんが献身が確認されたなら成長持ちは基本前列でいいと思います。

Q.《アン・クライトのロングシップ》の他に同じ事が起きる可能性があるカードはあるの?
A.あります。《アルナガード》《火炎の罠》《落とし穴》です。

これらのカードが前列にある、前列に出てくる可能性がある場合は成長は前列置きがいいかもしれません。
逆に、《アルナガード》《火炎の罠》《落とし穴》を使う人がモンスターを相手にする場合はこれらのカードは前列に置きましょう。何も知らずに後列に成長ユニットを置いた奴らに優位に立てます。

火炎の罠前列編

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ここに6点の《デトラフ・ファン・デル・エラティン》をプレイ。

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やはり成長は前列のみ

火炎の罠後列編

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同じくデトラフをプレイ。

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相手後列は優先度最低なのでしっかり全部成長。これは罠側のミス。

余談 逆パターン

誰が使ってるのかわからないけど逆に後列に配置したほうが良いカードが1枚。その名も《ベロハン王》

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前列に配置すると・・

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2点の《バン・アルドの教官》を4点にした後、ダメージが入り3点に。

後列だと・・

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ダメージが入った後4点にするので実質ノーダメージ!お得!!すごい!!さすが王!

たかが配置、されど配置。同じカード、同じ手順でも数点の差。意識すれば勝ちが増えるかもしれません。




これは非公式のファン作品であり、CD PROJEKT REDによって承認されたものではありません。



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