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温室

2023/01/16

久しぶりに昼近くまで眠った。今日は窓から差す光で部屋中明るくて、あったかい。

電車に乗って、地下鉄北大路駅で下車。
きっと北山駅の方が近かったけど、賀茂川沿いの半木の道を歩くのは気持ちいい。道に松ぼっくりが落ちていた。風が強くて冷たい。冬って嫌い。


京都府立植物園に到着。
この時期は、温室メインらしい。
日本ではあまり名前を知られていない植物が視界一面に栽培されている。

わたしの大好きな温室の中。こんなにごちゃごちゃと草木が生い茂る様子は日本じゃ有り得ない。異国のジャングルに来たみたい。緑の隙間から太陽の光がきらきら落ちてくる。

異国の植物は華やかで強い。わたしは、自然の性格が土地の人々に影響して、その社会に共通する根本的な倫理を作り上げていくのだと信じている。
だから、知らない植物に囲まれていると、知らない街に来た気分になる。景色は植物だけだけど、その植物たちが作る空気の中には、わたしが育ってきた場所とは違う文化や、宗教や、価値観や、哲学があるし、ここにいる植物たちは、わたしが知らない喜びや悲しみを知っているんだと思う。

人と関わって生きる中で、新しく出会った人との縁も、お別れした人との思い出も、全部大切にしていたいと思う反面、最近は抱えきれなくて苦しいときもある。
そういうとき、温室の中を歩きながら新しい感情の抱え方を模索する。


ここからは温室の植物の写真

ウサギゴケ

兎年になったばかりで、縁起が良さそう。
食虫植物らしい。

隣に虫眼鏡もある。
小さくて可愛い花、兎の形。
花言葉も可愛い。なんとなく気になる人に調べて欲しいからここには書かない。

自然界で規則正しく葉っぱ付けていて不思議。

大きい葉っぱ!

ハートの形をした葉っぱと花。

ヤシの木の麓と仲良ししている

ヤシの木

ヤシの木は大きくて、葉っぱがガラスの天井に届いている。

蕾が木苺の実みたい

太陽の光、植物たちも心地よさそう。

アセロラ

わたしの好きな飲み物、この木から作られていたらしい

クダモノトケイソウ(パッションフルーツ)
マンゴー
カカオ

もっと大きい葉っぱ!

壺みたいなタコみたいな

赤いドレスを着た人たちが手を繋いで踊っているみたい

緑色の花も上品でかわいい。

こっちは葉っぱまで華やか

上一面、波紋のように広がる葉っぱ

可愛い花に似合わない大きな棘を持ってる

月兎耳(ツキトジ)

月兎耳って名前がかわいい。

サボテン

とげとげ同士でぶつかっても仲良く並んでいて不思議。サボテンって、全身に棘があるのに性格が穏やかそう。

ホウガンノキ

漢字で書くと、砲丸の木らしい。果実の形、大きさ、色が砲丸に似ていることから。

温室はここでおしまい。
ゆっくり見ると1時間半から2時間くらいいられそう。



温室の外

風は相変わらず強く、狐の嫁入りで青空なのに雨が降ってきた。降水確率0%を信用して傘は持ってきてないのに。

どんぐりがまだ残ってる

ナルキスス・カンタブリクス
スノードロップ
山茶花

花びらが散って絨毯みたい


夜の賀茂川

真っ暗。隣の道路に車が走ると川がつやつや光るのを眺めながら散歩。


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