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「親しき中にも礼儀あり」を求めるタイプの共通点?ラフに接してもムカつかないタイプとは?

ここ数年、ライターとしてメディアに出演したり本を出版したり、「ヤフー公式エキスパート」なんていう立場になってからというもの、周囲に大きな変化がありました。

以前と比べると尊重されているように感じるんです。

前はもっと、普通の友人、知人として接していた方達が丁寧に、そしてこちらの心境とか状況に思いやりをもってくれているみたいなんです。

恐らくそれは、私に様々な肩書や役割が乗ったことも少なからず影響していると思います。友人が県議会議員選挙で当選した後、私も彼に対して同じようなところはありましたしね。

これは有難いことで、凄く快適なんですよ。
だって、ナチュラルに気づかいしてくれるわけですから。

周囲の優しさはとてもありがたく、そこに少し慣れてしまった感もあるんですけど、そうすると逆のことも起きてきます。

つまりね、ちょっとしたいじりとか、マウント取られるようなことに対して、以前なら小骨程度だったんですけどトゲくらいに感じるようになったんですよね。

いや、前からこの手の接し方は苦手だったんですけど、普段そうされない分だけ目に付くし、心に残るし、次の刺激があるまではトゲを抜いてもヒリヒリするからそのことを考えちゃうんです。

単にこれは私が耐性が無くなったということなのかもしれないです。例えばね、お坊さんが檀家からいきなりマウント取られたら上手く切り返せるとは思わないですしね。(普段されないことをされたら驚くし、どうすりゃいいのか分からなくなるという意味で)

だからと言ってこの手の接し方に今の歳や立場で慣れたいとも思わないのですが、恐らく「親しき中にも礼儀あり」を私は求めてしまっているのかもしれないのです。

ただ、なんかね。
あんまり一致しないんですよね。

これは私の中では「親しき中にも礼儀あり問題」と言うべきもので、実にワガママな話なんですよ。

別に私は「親しき中にも礼儀あり」を全ての人に求めているという訳ではないんです。そして「親しき中にも礼儀あり」を求めるタイプというのが存在するわけです。

言い換えるとラフに接してほしいタイプと、少しは尊重してほしいタイプに大別されるということでして。

で。
これがね。
上手くいかないんですよ。

つまり、ラフに接してほしいタイプが「親しき中にも礼儀あり」をすごくしてくれることもあれば「親しき中にも礼儀あり」してほしいタイプが変ないじりとかマウントを取ってくることがあって。

この需要と供給っていうのは釣り合わないんです。
本当に。

尊重してくれる人って、本当に気を遣ってくれるんですよ。だから、こちらに立場が出来たり、難しい状況になると距離を置いたり優しい言葉を掛けてくれたりしてくれる。

これは嬉しいことなんです。
でも、ちょっと距離があるなぁと思うこともある。

恐らく本当は伝えたいこともあるし、自分の想いを封印しているがために「親しき中にも礼儀あり」で居てくれる。そういう優しさや思いやりがあるからこそその人をその人たらしめている。

でも、だからこそ物足りなくなるし、逆に何を考えているかがわからないこともある。

そしてそれがその人の美点だからこそ、もどかしいことがあるんですよ。だって、それだけ深く考えてくれているからこその付き合い方なのにそれを辞めてくれとは言いづらいし、いい塩梅のところって難しいじゃないですか。

恐らくそれを意識して付き合ったとして、礼儀が欠けている何かをした結果、本来尊重すべき人を不快にさせたとしたらこれほど悔やむべきことはないですからね。

逆にね。
「親しき中にも礼儀あり」を求めるタイプは真逆なんですよ。

相手を思いやらない、というよりは分け隔てないことが良いところという捉え方もあるんです。

アレですね。
江戸っ子。
寅さんみたいなイメージ。

寅さんが超思いやりすぎて、礼儀正しく、優しくなっちゃったら変じゃないですか。まぁ寅さんに関しては寅さんなりの思いやりがあって、映画見ているとそれが美点だと思うんですけどね。

ただ、その分け隔ての無さっていうのが、時に階段を踏み外したりボタンを掛け違えるみたいな怖さがあって。

あの分け隔ての無さっていうのは、生きていくうえで必要なコミュニケーションとして、自分のキャラクターを彩るものになっている。

つまり、「分け隔ての無い自分」を装っているところもある訳です。このコミュニケーションってかなり高度だと私は思っています。

だってね、バランスを間違えると失礼になりかねないところを攻めることが、その人の良さというか、面白さになっている訳ですからね。

そのバランスを間違えた時に、相手はマウントを取られているというか、尊重されていないなと思うことになります。

まぁこれが、キャラを作ってギリギリ攻めてのミスなら救いようがあるし、こちらも仕方ないと思えるんですけど、困るのはナメていることをコミュニケーションにしちゃっているパターンです。

これ、結構居ますよね。
ナメていることが結果的にその人の個性になってるパターン。

これは手が付けられなくて、注意したらキレられたり空気読めないだの言われたり、こっちが悪者になることがあります。

で、ありがちなのが、ナメてるコミュニケーション取る人は、あるコミュニティで力持っているということなんです。

だから、キツいけどそのことが言えない。
言ったら自分が悪者になる。
この場合はもう、去るしか無い。

少なくとも私は自分が礼儀を求められるタイプだと理解し、少し物足りないと思われるくらいの感覚で皆様とは接していきたいなと思います。

やっぱり、言えない不愉快を抱えさせたくはないですから。

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