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本屋B&B主催 豊竹呂太夫×大島真寿美「文楽に魅せられて」『結 妹背山婦女庭訓 波模様』(文藝春秋)刊行記念トークイベント視聴メモ

本屋B&B主催 豊竹呂太夫×大島真寿美「文楽に魅せられて」『結 妹背山婦女庭訓 波模様』(文藝春秋)刊行記念トークイベントの【アーカイブ動画】を視聴(2:02:44)。「史上初の直木賞&高校生直木賞をW受賞した『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』から2年。大島真寿美さんの直木賞受賞第一作にして、『渦』の待望の続編『結 妹背山婦女庭訓 波模様』が8月4日に発売されます。同書は、人形浄瑠璃に魅せられ、人形浄瑠璃のために生きた人々の喜怒哀楽と浮き沈み、せわしなくも愛しい人間模様をいきいきと描く群像時代小説です。この刊行を記念して、トークイベントを開催します。出演は、著者の大島真寿美さん、ゲストに文楽太夫の豊竹呂太夫師匠をお迎えします。」

当日話されたテーマは以下の通り。
・直木賞受賞小説『渦』をどうして書いたのか?
・「妹背山婦女庭訓」についての解説。
・義太夫の発声練習は身体に良い。豊竹呂太夫の義太夫発声ゼミ。
・江戸時代~現代まで、人形浄瑠璃(文楽)はなぜ人を惹きつけるのか?荒唐無稽なシュールさ。
・文楽を語る「太夫」の魅力(大島さんはなぜ弟子入りしてしまったのか)
・呂太夫師匠から見た、大島さんの書く人形浄瑠璃の世界の魅力
・大島真寿美さんの『渦』『結』に登場する文楽のふたつの演目について(「妹背山婦女庭訓」と「絵本太閤記」)
・大島真寿美さんの新刊『結 妹背山婦女庭訓 波模様』に登場する江戸時代の奇才・耳鳥斎(にちょうさい)が作った浄瑠璃「入間詞長者気質」と、この浄瑠璃から派生した「宿屋の富」(上方落語では「高津の富」)について。
・人形浄瑠璃文楽の人形遣いで人間国宝の吉田簑助(みのすけ)さん(87)が、引退することになったが、呂太夫師匠が言うには、「人間は簑助さんを見たことがある人と見たことのない人に分かれる」というぐらい素晴らしい人形使いだったと。

にっぽんの芸能「人形遣い 吉田簑助 文楽の女にささげた81年」

瀬戸内晴美『恋川』は、桐竹紋十郎師匠 若き吉田簑助師匠を題材にしている。

・新作文楽「不破留寿之太夫(フアルスノタイフ)」は本当に良かった。シェイクスピアの「ヘンリー四世」と「ウィンザーの陽気な女房たち」に出てくる名脇役、フォルスタッフを主人公にしたオリジナルストーリー。

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