最近の記事

絵を切り刻む

私はよく、コラージュ素材のためだったり、または処分のために作品を切ってしまいます。 完成した作品を上から塗りつぶしてしまうことも多々あります。 中々やめられない癖のようなもので、時間をかけて作り上げた大切な作品を一瞬にして壊してしまうのが好きだし、切り刻んだものについては、その破片に魅力を感じるからです。 バラバラになった油絵は絵の具の重なりやメディウムの厚みがより一層よく見えます。 宝石と同じくらい綺麗で、同時に、解体された死体のような残酷さもあります。 そんなことをぼ

    • 【創作漫画】僕の目を見ない恋人

      約1年半前の冬頃、ヴィンテージショップでこのブレスレットに一目ぼれしました。でも、その頃は金属アレルギーが酷くて、買っても着けないからと買いませんでした。 そこから半年間、ブレスレットのことが頭から離れず、どうしても手に入れたいという気持ちでいっぱいでした。 なかなか行けないお店だったので、次に行った時まだあったら購入しようと一目惚れをしてから半年以上経ったあと、買いに向かいました。 他の商品はほとんど入れ替わっているなか、このブレスレットはまだ残っていて、運命だ!

      • 「腐ったりんご」

        漫画を描くなかで、今までは読んで下さった方それぞれの解釈で物語を作ってきました。「つまり、こういうこと?」と自分には思いつかないような解釈をして下さる方もいて、いつも楽しく読ませて頂いています。今回のお話は自分のなかで答えがあるので、初めて解説をしてみることにしました。入りきらなかった設定など、ふ~んと思いながら見て頂けると嬉しいです。 テーマにしたのは「腐ったりんごは隣を腐らせる」(The rotten apple injures its neighbor)という14

      絵を切り刻む