変形性頚椎症と枕について

今回は変形性頚椎症の患者様、それを診断された方に是非やっていただきたい、枕との関係「変形性頚椎症と枕」について詳しく説明をしていきたいと思います。
変形性頚椎症は健康な首の時と比べて色々と条件が悪くなっています。
神経がありますが、この神経の周りにトゲができたり、形が変わったり、椎間板の質が痛んだりということで神経を色々圧迫してしまう要素が増えているわけですから、健康な方以上に枕に気を使う必要があるわけです。
なぜ枕が重要かというと、例えば寝ている時に柔らかくて形の合っていない、高さの合っていない枕を使っていたとすると、
それでなくとも変形性頚椎症で首の中は悪いのにこの首がグラグラグラグラしてしまって不安定になると、神経をより圧迫してしまったりひねってしまったり、神経により悪い環境となってしまうわけです。
これを正して変形性頚椎症の方でも首の中に負担をかけない、神経に悪い動作が及ばないような安定的な寝返りができるように枕の高さを合わせ、硬さをしっかりと硬くすることが変形性頚椎症の人にとっては大事なんです。
こちらの研究は東京大学病院、倉敷成人病センター、そして当院3つの医療機関が協力して行なった共同研究の結果です。
変形性頚椎症を含めた首が痛い、肩が凝るという症状の方々を集めて研究にご協力いただきました。
それまでは自分に合っているかどうかも分からない選んだ枕を使っていた患者様に、一人一人の高さを適切に合わせた枕を使っていただいて、様々な症状、首に関する症状が良くなったかどうかを経過を観察しました。
適切な枕を使って2週間と3カ月後の結果を見てみると、大半の方が非常に症状が改善されて症状がなくなるという良い結果が得られました。
論文もありますので是非ご参考にしてください。
その症状が改善された方々の特徴をみてみると、このグラフのように年代別にみると50代ぐらいから急激に改善する度合いが良くなっているんです。
肩こり、頭痛、頚部痛、首の痛みですね。それから不眠症状、これらの症状が特に辛い50代以降、変形性頚椎症が始まってくるという年代においてより良い結果が出ているということがわかったわけです。
私はもちろんすべての年齢の方に、症状のある方にもない方にも、適切な枕を使っていただきたいと考えていますが、
より50代を過ぎて変形性頚椎症が始まった方々には適切な枕を使うことを強く推奨をしたいと思っています。
他のyoutubeでご説明する手作り枕。これを試していただいて今日からぐっすり休んでいただくこと願っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?