合わない枕や枕なしで寝ると握力が弱くなることがあるってほんと?

山田:最近、朝気になる症状があると伺いましたが、それはどんなことですか?
モデル:朝、こういうふうに起き上がったときにスマホを触ったりするときに手に力が入らないことがあります。
山田:それは右手左手どちらですか?
モデル:右だったり左だったりです。
山田:両方とも起こるわけですね。
モデル:はい。それ以外にはどんな症状が?
モデル:あとは水を飲もうとペットボトルのキャップを開けようとすると、手に力が入らなくて開けられなかったりします。
山田:細かい作業とか指先に力を入れるようなことがやりづらいということですかね?実はそれは首が原因で起こっている神経障害なんです。

首の中にはこのようにたくさんの神経があります。
この神経の中の運動神経、要は何か動作をする手を動かす力を入れる、こういったことは運動神経が司っているんですが、それが寝ているときに悪い姿勢で寝てしまうと、
神経に圧迫や引っ張られるという現象の中で神経がいじめられて、神経がうまく働かないと力が入らないということが起こるんです。
ですのでもう一度寝ていただけますか。
山田:いつも使っている枕はどんなは枕ですか?
モデル:いつもは柔らかい羽毛の枕を使っています。
山田:いつも使っているのに近い枕をご用意しました。どうぞ。こんな感じですか?
モデル:はい。いつものに近いですね。
山田:これで寝返りを打ってみてください。
柔らかい枕で寝返りを打とうとすると、枕の高さが容易に変わってしまうので首がグラグラ、グラグラ不安定になります。
横を向いた時下の肩が圧迫されて首が頭が下がることによって、首の中の神経を下側で潰してしまっているんですね。
このように神経に悪い刺激がいくような悪い寝姿勢になると、眠っている間は眠いので気がつきませんが朝起きた時、目が覚めて覚醒して何か動作をしようと思った瞬間に
いじめられていた神経によって手先がうまく動かない、運動神経がうまく働かないということが起こるわけです。
ですから朝からこの握力が入らない、物が持てないということが寝ている時の睡眠姿勢、すなわち枕の高さによって決まってしまう首の姿勢、これととても深い関係があるんです。
逆に言えば適切な枕を使うことによってこの朝起きた時の力が入らないっていう症状は改善する可能性が十分ありますので、今晩から枕の高さを整えて朝の手のしびれの改善、これをよーく観察してみてください。お願いします。
もう一つ覚えておいてほしいことがあります。
自分の体にぴったり合った枕、こういったものを使わずに柔らかすぎたり、高さが合わない枕を使っていると夜中に枕がずれてきて最終的にはポーンと飛んでしまいます。枕がない状態になってしまいます。
この姿勢においては上向きでも首の神経が圧迫されることが考えられますし、横を向いてください。
横を向くと肩幅がない人はいませんから、必ず肩幅の分だけ頭が斜めに落ちます。
これによって下になっている右側の神経の根元が圧迫されて、右手がしびれたり右手に力が入らなくなったりするわけです。
もっとひどい場合はこの姿勢から右の肩が後ろに抜けてこのようにうつ伏せになったり、半うつ伏せになったりしますがこの姿勢はとっても厳しいですよね。
こうなると完全に下になっている手がしびれる可能性、この確率がとても大きくなります。
山田:時々、こんな風にうつ伏せになってしまうことがありますか?
モデル:時々あります。
山田:その時、枕はやはり飛んでなくなっていますか?
モデル:枕はどこかいってますね。
山田:その飛んでいる枕はご自分の体に合わないと考えてください。
モデル:はい。
山田:これきついですよね。
モデル:姿勢としてはつらいです。

上向き、横向き、そして寝返りがリラックスする姿勢で眠れること。体がスムーズに寝返りが打てること。
このように枕を調節していただき、うつ伏せにならないようにしてみてください。
朝手に力が入らない。こんな症状がある方は是非、枕の高さを調節することが重要です。今晩からやってみましょう。

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