見出し画像

オフサイドの考え方のルーツは「待ち伏せ禁止」ではありません

こんにちは、幕張個サルです。
幕張個サルは、「海浜幕張のJFA夢フィールド」を拠点に活動している個サルイベントです。
公式サイトはこちら👇👇👇👇👇
https://makuhari.thecosal.com/

今日は「オフサイドの歴史」というテーマで書きたいと思います。
なんでこの記事を書こうと思ったのか。
言うまでもなく、オリンピックのこの事件があったからです。

出典: https://togetter.com/li/2412442

元審判の家本氏が、下記記事で「戻りオフサイド」と言っていて、私も見返してみましたが・・・やっぱり納得できませんでした。
「要するに戻りオフサイド」元国際審判員の家本政明が細谷真大のゴール取り消しを解説「競技の精神は関係ありません。事実が全て」【パリ五輪】

センターフォワードをやったことがある自分の考えでは、背負いオフサイドなんて防げるわけないと思ってしまいます。
これが反則とみなされてしまえば、できる限り身体が前に出ないような体勢でボールを受けるしかありません。
例えば、背負ったときはできるだけ手足が後ろに出ないように身体を「く」の字に曲げてポストプレーをするとか。
ルールを意識して思い切ったプレーが出来ないような、サッカー変な方向になってしまうのではないかと思いました。
そんな声もあり、「ルール変えた方がいいんじゃないか」という話も聞くようになってきました。

さて、本件に絡めた話として、実際、サッカーのルールが変わったことは歴史上何度かあったようです。
そこで、今日は「オフサイドの歴史」について調べてみましたので、その調べた内容をまとめて書いてみたいと思います。

オフサイドの簡単な歴史

1848年: パスを前に出しちゃいけない時代

まず、サッカーのルールの原型が出来たのは1848年まで遡ります。
当時のサッカーは、今とはまったく違うゲームでした。
サッカーはラグビーと同じで、そもそも前の選手にパスしちゃいけなかったんです。

後のオフサイドに相当するルールは最初の"Laws of the Game"第6条に規定されており、その内容は「ボールより前にいる選手はアウト・オブ・プレー(out of play)とし、プレーに関与する事は出来ない」と定めていた。即ちこの規定は、「ボールより前にいる選手に対してパスを送ってはならない」とするものであり、現在のラグビーのオフサイドとほぼ同一のルールとなっている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%95%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%89_(%E3%82%B5%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC)

みなさん、「なんでオフサイドがダメなの?」という初心者の質問に対して、「待ち伏せしたら楽しくなくなるから」と答えてはいなかったでしょうか?
私はさっきまでそう思っていましたし、そう答えていました。
違うんです、そもそも「ラグビーから派生したスポーツだから、前にいる味方にパスを出すことがダメだった」が正解なんです。

1866年: 3人ルールの導入

その後、1866年に大きな変更がありました。
ボールと相手ゴールラインの間に3人以上の相手選手がいれば、オフサイドにならないというルールに変更され、これで、少し前でプレーできるようになりました。

ややこしいですね・・・、私なら自信をもってプレーできる気がしません。
実際、この時代はまだまだ攻撃は制限されていて、守備側が有利なゲームだったようです。
しかし、このルール変更の影響でフォーメーションも変わり、ラグビーの「全員攻撃・全員守備」から、よりポジションの専門性が徐々に確立されるように変化していきました。

1925年: 2人ルールへの変更

そして1925年、現在のオフサイドルールの原型が出来上がりました。
「2人以上の相手選手」がいればOK、というルールに変更となりました。
この変更により、サッカーは一気に攻撃的になり、それまで1試合2〜3点だった得点が、4〜5点に増えたそうです。

1990年: 同じラインルールの導入

1990年、わずかにルールが変更されます。
これまでは、最終相手ディフェンスの同一ライン上にいてもオフサイドだったんです。
それが改正され、攻撃側の選手が守備側の最後尾から2番目の選手と同じラインにいる場合、オフサイドにならないというルールが導入されました。
これにより、攻撃側にわずかながら有利な状況が生まれました。

2005年: 積極的な関与の明確化

2005年、FIFAがオフサイドポジションにいる選手の「積極的な関与」について明確な定義を示しました。
これにより、単にオフサイドポジションにいるだけでなく、プレーに積極的に関与している場合にのみオフサイドと判定されるようになりました。

これは経験者じゃないとやや難しいと思うんですが、「オフサイドポジションにいてもオフサイドにならない」ときって実はあるんですね。
それは、パスした相手がボールに触る気がないときです。
つまり、オフサイドポジションにいること自体が本質ではなく、オフサイドポジションにいる選手がプレーに影響を与えているかどうかが大事だという判断になりました。
このルールがなければ、オフサイドポジションにいる攻撃とは全く無関係の味方選手がオフサイド対象になってしまい、攻撃がつまらなくなってしまうのです。

2016年: 手と腕の除外の明確化

選手の体のどの部分がオフサイドの判定に関係するかについて、曖昧だったところを修正しました。
判定基準をさらに明確にし、特に映像判定技術(VAR)の導入に備えて、より正確な判定を可能にするようにしました。

まとめ

このように、オフサイドについては「攻撃側がより自由になれる」という流れでアップデートが加えられてきたという歴史があります。
しかも、最後のオフサイドルール更新が2016年と、つい最近もアップデートが加えられているので、今回の細谷選手の件も受けて、また動きがあるかもしれませんね。

またこんな感じでフットサルやサッカーについて解説していきます。
面白かったらまた読んでいただけると幸いです。

さて、最後に宣伝させてください。
私は幕張個サルという個サルイベントを運営しています。
現在、個サルに参加してくださるプレイヤー様を大募集しております。
「海浜幕張のJFA夢フィールド」という屋内コートで最高の環境をご用意できるように頑張ります。

ご興味ある方は、是非ご参加ください。

幕張個サルを見てみる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?