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暮らしを全て手作りする、道なき道の作り方を学ぶ【結婚5年目の私達】

今日、実は久しぶりにお仕事でメキシコ国内を飛行機で移動して一人で出張に来てます。
いやー正直ドキドキしながら家を出ました。最後に飛行機乗ったのは確か去年の3月、夫と2人で1泊2日の弾丸でメキシコシティの友人宅を訪ねた以来。
メキシコでもコロナのニュースが大きくなり始めで、空港でも殺伐とした空気が流れてたのを覚えてます。
でも今回空港はなんかビックリするくらい普通で、ワクチンが始まってるからなのか、それとも自粛慣れ的な事なのか、外国人はものすごい少ないけど、飛行機はびっしり満席でした。
実際私が住んでる町も国内旅行者に加えてアメリカ人観光客で溢れかえっているので、こういうことかと納得。

と言うわけで3泊4日のひとり旅です。おっと、もとい買い付け出張です。

最近ずっと家作りの準備と引っ越し準備で毎日バタバタしていて全然noteを書く時間が作れなくて、この出張中の夜の時間を楽しみにしてました。

夕方仕事を終え仕事の整理をしてシャワーを浴びてワインを一杯注ぎ、準備万端です。

さあ何を書こう。



先日から雨季が本格的に始まってしまい、なんていうタイミングで引っ越しなんだーーー、、とちょっとネガティブな方向を向きかけた時のこと、
ここの雨季は結構想像以上にすごい豪雨な上、水捌けのことなんて一ミリも考えてないんじゃないかっていうような整っていない街の道路の作りなので、雨が溜まるどころかものすごい流れになって水が流れて、あっちこちに川が出来たりといったことが頻繁に起こります。
頻繁に起こるんだからもう少し絶対何か対策しようがあると思うんですが、一向に改善されてません。
なのでそんな豪雨とも共存を目指し、私は毎年雨季は雨が降り始めたら絶対に外出しないで家の中を楽しむに徹するのですが、今年は引っ越さねば。

1ヶ月重ねて新しい家と今の家の両方を借りているので、1ヶ月かけて少しずつ雨の合間をぬって荷物を運ぼうとしています。
そんな中、先日天気が良さそうだったので、山盛りの荷物をトラックに積んで土地へと向かった時の事書こうと思います。

うちはピックアップトラックとハッチバックの乗用車の二台車を所有していて、

ピックアップトラックの方に至っては何度引っ越しに呼ばれたかってくらい、引っ越し向けの車です。
なのでその日はピックアップトラックに木材やコンクリートブロック、オーブン付きガスレンジなどのかなり重い荷物を沢山積んで土地へと向かいました。

しかしその日はタイミング悪く、土地へ向かう方向にどんどん雨雲が見えてきて、あっという間に空が真っ黒に。
頼む頼む頼むーー!!と夫と2人で絶対に降らないと呪文のように唱えながら道中ヒヤヒヤしながら向かい、なんとかギリギリセーフで着いたーーー!!

と、思ったら雨が降り始め、雨に打たれながら荷物を降ろし、軽く片付けて、雨宿りしてからさあ帰ろうと車に乗って敷地を出て10メートルも走らない所のゆるい坂で、トラックの後輪が雨で泥濘んだ道でコントロールを失い、全く登らなくなってしまいました。
4WDじゃないのでこうなるともう結構大変で、焦って私だけ車から降りてなんとかUターン場所を見つけて泥濘んだ所からは抜けれたんですが、家に帰るにはそこを通るしか無く、家で動物達も待ってるし、何としても帰らなくてはいけないんだけど、雨だし滅多に人が通る時間でもなくて、携帯の電波もない。

自分達でなんとかしなきゃいけないって状況ってすごい強くいられるなって思いました。甘えようったって甘える相手もいませんから。シャキッとしますよね。

4躯じゃないトラックは後ろに荷物がないと軽すぎて後ろタイヤが滑ってしまうので、うちの土地にあるデカい石を積むことにしました。
夫は火事場の馬鹿力で石というより岩サイズの石をいくつも運んで来てが載せ、私もその岩と一緒に荷台に乗って錘になりました。

だけども今度は違う傾斜のある部分で滑って全く登らなくて、ハンドル取られて後ろにズルズル下がってゴスッてバックで土砂に突っ込み、夫はもはや諦めて今日はここで寝ようとまで言い始め、いやいや!明日になっても状況変わんないから!!ともう一回だけ頑張ろうよと背中を叩き、もう一度戻ってデカイ岩を追加。

そしてまだ通った事ないけれど、「この道も帰り道に続いてるよ」と以前教えてもらった道に賭けてみようかと言う話に。

ただどっちにしろ今登れなかった部分、土地から出るための傾斜は乗り越えないといけなくて、とにかく詰めるだけの岩を積み、出発。

何度も挑戦すると余計道が悪くなるのでラストの一発勝負。
なんとか土地から脱出して、普段は右に行く帰り道を左に行ってみたんです。

そしたら意外と行けそうな道に出て、安心してたら、突如、

これは絶対に無理だろーーーーって土砂で出来たような坂道が目の前に現れて、

黙ってUターン。とはいえUターン出来そうな所が中々無くて、300mくらい細い崖道をスーパーバック。もう恐怖でしかなかったですよね。

完全に山に取り残された感の中にかすかに残るポジティブエナジーを奮い立たせ、もう一度だけ最初失敗した普段の帰り道の方向へ。

私も荷台にギュッと掴まり、勢いをつけて息を飲んで思い切って進むと、荷台は泥でタイヤが滑って横に思い切り降られながらも、なんとか乗り切ったのです。

運転席の窓からガッツポーズ。

私は正直崖から落ちたら荷台にいる私はどうなっちゃうんだろうと思って頭の中で何度もどうやって受け身を取るかシュミレーションしてしまうくらいびびってたにで、夫のガッツポーズを見届けてすぐに「早く下ろしてくれーーー」と叫びました。

道が悪い所はその2箇所だけなのでその後は問題なく帰宅。

大変だったけど達成感は計り知れません。



その日はなんと私達結婚5周年の記念日でした。


帰ってから何度も起きた事を思い出しては笑って、次はどうするかと一緒に考えて、これからもこんなふうに色々あったとしても一緒に暮らしを手作りしていけたら最高だなーとなんかとても幸せな気分になりました。

そしてなんだか私達夫婦のこの5年とも重なる出来事だったなーと思いました。

それに手作りの暮らしの中の問題解決は、自分達で乗り越えれたらとってもハッピーな事に変化するんだなぁと知った出来事でした。

レッカーとか呼んでお金で解決してたらきっと嫌な思い出になっちゃってたとも思うし、誰も怪我無くて本当良かった良かった。


私達は旅先で知り合って、たった7日間の交際で結婚をしたカップルなので、結婚してからの方がどんどん夫の事を知っていって、5年経った今もなんか新鮮に好きになる部分があったりします。

なので結婚した当時より今は積もり重なる好きな部分が増えいて、時間が経つにつれて結婚してよかったなあって気持ちが強くなっていって、こんな相手を探してたのよって思うんですよね。
どういう夫婦でいたいかも、きっと想像すれば形となっていくんでしょうね。

手作りの暮らし、問題解決も、パートナーとの関係性も全て、ポジティブに思い描き続けていくのみ。

とはいえ家作りの前に道路の舗装工事からになりました。

言葉の如く、道なき道を作りますよ!!!!



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