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今を後悔しないように、今を生きるしかない。


こんにちは、まこてぃです。

私は生命や死についてよく考えることがあります。これまで特に意識はしていませんでしたが、「死」に関する本に興味を惹かれ、最近読んだ本も何かと「死」に関連していることに気付きました。

看護師という職業柄なのか、本能的な好奇心なのか。幼い頃にも両親や祖父母、ペット、友人などの「死」を想像し、夜な夜な泣いていることもありました。

こんなに死に対してすぐ悲嘆的になってしまう性なのに、どうして看護師になったんだろう。

思い返してみると、ちょうど進路選択の時期に東日本大震災がありました。テレビ越しではありますが、次々と津波に飲まれていく人、悲しむ人たちを見てとてもショックを受けました。

そして私は、「一人でも多くの生命を救いたい。」と漠然と感じたのは覚えています。

今思えば医者になればよかったのに、と思いますが。

その時は大学が6年制というのが嫌で、視野には入れず、夢もなかったので担任に勧められるままに、看護師を目指すことになりました。

確かではないですが、そんなような流れだったと思います。

実際に看護師になってみると、仕事自体はやりがいを持っていましたが、何か違うな、という違和感はずっとありました。

3年が限界でした。

その違和感はまだはっきりとは分からないですが、きっと生命に関しては興味があるのだと思います。

今はとにかく数多くの本を読み、色んな分野を知っていきたいのです。この先の未来で、やりたいことが見えた時に、躊躇せず、すぐに飛び込むための準備だと考えています。


では、ここ最近で読んだ本を紹介します。

55、『細菌人間』 筒井康隆(著)

友人に勧めてもらったSF作家の1冊。1965年〜66年に発表されたジュブナイル作品(ティーネイジャー向け)の傑作集。全5篇のうち、4篇が30年の時を経て、今回初めて単行収録されている。
図書館で、一番興味をそそられて手に取ったけど、結構ニッチなものだった。読んでいてワクワクして童心に返った感覚がした。本自体は250ページ弱なんだけど、2段構成になっているから文量は500ページ分くらいになるみたい。初めてこんなに長い本を1冊読みきったかも!
そういえば、星新一さんの本を小学生の時に読んだことを思い出した。読んでいたというか、あらすじを読書感想文に引用するのに丁度いい文量だったんだ。笑

56、『いじめの構造』 森口朗(著)

第73回〈S.B.C〉朝活読書会』にて紹介。
大人の社会問題はたくさん騒がれるけど、子どものいじめについては研究している人も少なく、行政の介入もまだまだなんだな、ということを知った。

57、『怪談』 小池真理子(著)

なんとなく、名前が同じだったので読んでみた。あとで調べてみたら一番苦手なホラー小説に分類されていた(タイトルから推測しろよって話。笑)が、著者も述べているように昔から「死」についてよく考えていたというところで共感して、読むことにした。
短編集になっており、読み始めは奇妙で私にとっては鳥肌がたつくらいビビるが、最後にはなんだか心温まる話になっている。死者の蘇りとか幻想とか、怖いという感じはしなかった。死者とそこに残された遺族の哀れみが表現されているようにも感じた。
小池さんは恋愛小説も多く、直木賞など多数受賞しているそうなので、他の作品も読んでみたいと思う。

58、『NATOと言われる日本人』 浅野哲(著)

信用と信頼の意味を分けて考えることについて、とても納得させられた。私自身、すぐに相手を信用し頼りきってしまう所があるが、仕事として信用する人と、人間として信頼できる人なのかと分けて考えることを学んだ。
自分の「感、勘、完」を常に感じること。
少しでもおかしいと感じる時、人生の岐路に立つような大事な決断をしなければならない時、客観的に判断をするためには、時間をずらしたり、その場を一旦離れるなどすることで、冷静に判断する。
そして、常に相手にとって有益であり続けるように、自分にできることはギブし続けていく。

59、『自殺』 末井昭(著)

幼い頃に母親がダイナマイト心中で自殺したところから始まり、株式や先物取引など多数の投資をして膨大な借金を抱えたり、女性関係で揉めたりと色々な経験をしているのに、自分は自殺するつもりはないと。周りに自殺した人も多く、様々な死に方を見てきているんだなと思った。たくさんの経験をされていて、読破するのに7時間もかかってしまったが飽きることはなかった。
自分の中では苦しかったり、耐え難いことだったりあるかもしれないが、少し時間を置いて、誰かに話してみたら笑ってくれる人もいる。そうやって自分の中ではネガティブだと思って抱え込んでいた話を表現することで、案外それを面白がってくれるかもしれない。
自殺死亡者数は、交通事故による死亡者よりも圧倒的に多いのに、年々増え続けているのが現状である。自殺の原因は病苦によるものが多いと言われているが、実際にはわからないことが多いと。
みんな孤独を感じている。孤独を感じて一人ではどうしようもなくなくなってしまう。
でも、人間は絶対に一人では生きていけないし、周りに生かされており、人との関わりがあるから楽しいことも味わうことができる。
何か自分の中でつらいことや悲しいことがある時には、自分のことを客観的にみるもう一人が必要であると。そのためには、日記やブログを書いて自分を何かしらの形で表現することが良いと、末井さんは述べている。

生きることに悩んだり、つまづいてしまった時は、まず立ち止まって、自分のことを少し遠くから見てみたらちっぽけな悩みに気付くかもしれない。

本の紹介ではありますが、最近は私の思いや考えをアウトプットする場となっています。最近は人と話す機会が減っているので、こうやって文章を書いているのは割と楽しい時間になってきています。

時々、「いつも読んでるよー!」とか「まこっぽくて好き。」ってわざわざ連絡してくれる方がいて、とても嬉しいです。

自己満にはならないよう、できるだけ相手に伝わるように、これからも届けていきたいと思っています。


今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


MAKO.

新たな本の購入に使わせていただきます。あなたのイチオシ本も是非おしえてください!