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働く君に伝えたい「お金」の教養 出口治明

〇お金のことで死ぬまで不安に思うことなく、楽しく生きていけるようになること。お金に支配されることなく、お金を支配できるようになること。これが、本書のゴールです。

〇不安になれば、まじめな人ほど何とかしようと行動する。そのまじめな人の行動の先には、必ず「儲かる人」がいる。

〇大手銀行であれば資産の2割程度が、保険会社であれば資産の4割程度が日本国債で占められている。

〇国の危機とは国債の危機であり、国債の危機とは金融機関の危機です。

〇大切なのは、できないことを考えないこと。つまり「解」にならない悩みは捨ててしまう、ということです。

〇自分で1次データを見て、数字やファクトをきちんと把握して、自分のアタマで考えるしかありません。いままで情報を受動的に受け取ってきた人にとっては一苦労でしょう。でも、これが「お金リテラシーのある大人」への第一歩でもあります。

〇いまの景気のなかでお金を楽しく使えることが、「賢さのバロメーター」なのです。

〇お金そのものに価値があるわけではなく、何かと交換したときにはじめて価値が生まれるということ

〇日々の消費を、なんの思考も思想もなく垂れ流さないこと。「自分が楽しくなる使い方のルール」を持ち、それに沿ってお金を使うこと。

〇歴史を学んでいれば、将来を予測しようとする営為は、人間は賢いという前提に立ったかなり傲慢な発想だということがわかるでしょう。

【感想】

 「自分のアタマで考えること」の大切さを終始伝えてくれる本でした。正しく「事実」をとらえることができる人は無駄に不安を抱えることなく、自分の置かれた状況を客観的に見ることができるのだということがよくわかりました。

 きちんと一次データを自分でかみ砕き、自分の解釈を研ぎ澄ませていく作業が必要だと感じました。

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