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僕が人生で初めて推したアイドル

2023年3月26日。
僕は、初めてアイドルのライブに行った。
2年ほど前、ちょっとしたきっかけで知り、そこから少し情報を追いかけていた、「ほくりくアイドル部」の定期公演だ。
僕にとって人生初の推しアイドルである、「たけひな先生」こと竹中陽奈さんの卒業公演だった。

アイドルはすごい。
舞台の上でパワフルに歌って踊る彼女たちは、とても大きく見えた。
けれど、物販の特典サイン会で間近で見た彼女たちは、僕よりもはるかに小柄な普通の女の子たちだった。
存在感。
ありきたりな言葉だが、「オーラがある」とはそういうことなのかもしれない。

僕がnoteを始めたきっかけはたけひな先生のnoteだった。
僕はもともと、自分の考えたこととか学んだことを文章化してアウトプットすることで整理したり自分のものにしていったりするタイプの人間だ。
たけひな先生にもなんとなくそういうところがあるのかな、と勝手に思っているが、それは多分推しと同じでありたいという願望からくる思いだと思う。
たけひな先生のnoteにはいろいろな記事がある。
定期公演の振り返りや、自分自身の思ったこと、日々のつぶやき・・・
そして彼女は、3月29日に最後の記事を投稿し、全てのSNS活動を終了した。
その記事には卒業に際して様々な気持ちやメンバーへの気持ちが、彼女らしい言葉でつづられてた。
興味があればぜひ読んでみてほしい。
僕は、何度も読み返している。

特に印象的だったのは、
「私ってちゃんとグループのこと愛した分だけ愛されてたんだなって痛感しました」
という一文だった。
彼女がグループのことを愛していたのは本当によくわかったし、そういう彼女だから僕は推したんだと思う。
アイドルはアイドルだけやってればいい、って彼女は決して思っていなかったと思う。
グループのために、他のメンバーのために、きっといろいろと悩みながら成長しながらアイドルをやっていた4年半だったと思う。
最年少として正規メンバーとなり、そこから学力系アイドルとしてグループには欠かせないキャラクターとなっていったたけひな先生。
僕は、そんな姿が好きだったし、応援したかった。
もっと早くから知りたかったという気持ちでいっぱいだ。
デビューしたての頃の映像を見て、なんて愛らしくて素敵な子なんだと、推す気持ちがどんどん深まっていくのだ。
本当に、僕の家や職場の近くでステージをやっていたこともあった。
なんなら、そのステージを素通りしていた。
知らなかったから。そこに、こんなにも推せるアイドルがいたなんて知らなかったから。


たけひな先生が卒業して、僕の心に悩みが生まれた。
「推しが卒業したアイドルグループとの付き合い方」だ。
初めて参加したライブで、ほくりくアイドル部を応援したい気持ちが増した。
ステージはすごくよかったし、楽しかった。
アイドルのライブってこんなにいいものなんだって、すごく感動した。
それからほくりくアイドル部のことをもっと知りたくなった。
楽曲もいっぱい聞いて、好きな曲とか、振り付けが好きな曲とかもできた。
今度、帰省するときにちょうどライブイベントがあるから、そこにも行ってみようと思っている。
でも、そこに僕の推しはいない。
新たに推しができるかもしれないと、YouTube公式チャンネルやメンバーのチャンネルで、MVや過去の映像を見たりしてみたが、ただただ、たけひな先生を推す気持ちが深まるだけだった。
なんでこんなにかわいいんだろう・・・かわいすぎるだろ・・・といつも尊さを感じている。
他のメンバーもみんないい子なんだけど、同じフレームにたけひな先生がいると全然見えなくなる。
ライブ映像でたけひな先生がソロやメインで歌っているところを何度もリピート再生している。
たけひな先生の1分間自己紹介や反射神経テストは再生リストに入っている。
初めて推しができて、初めて推しがいなくなった。
この気持ちと一体どう向き合っていけばいいんだろう。
もう一か月以上たつのに、いまだに僕は解決できずにいる。

それでも、ほくりくアイドル部のことは応援したいと思う。
また機会があればライブやイベントに行ってみよう。
たけひな先生が愛したグループ、僕たちがこれからもそのグループを愛し続けること、それがたけひな先生のアイドルとしての最後の願いだと僕は考えた。
僕はずっとたけひな先生のことを推し続ける。
初めて好きになったアイドルだ。
ずっと思い続けて推し続けて何が悪い。
一生たけひな先生推し宣言だ。

そして、どこかで元気に頑張っている竹中陽奈さんのことも応援し続ける。
アイドルとしての彼女の時間は終わったかもしれないけれど、彼女自身の時間はまだまだ続いていく。
その時間が、幸せに満ちて、素晴らしいものになることを僕は願う。
それが、今のところ僕の出した答えだ。

たけひな先生、本当にありがとうございました。
たけひな先生と出会えて、推せて、本当によかった。

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